加藤勝信厚生労働相は22日夜、記者会見を開き、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した23人について、今月5日以降の健康観察期間中にウイルス検査をしていないミスがあったことを明らかにした。加藤氏は「決めた基準でない形で下船しており、許されないミス」と述べ、対象者に再度、検査を実施する考えを示した。
下船できるのは、船内で感染が確認され、感染防護策が施された5日以降の健康観察期間(14日間)に実施されたウイルス検査で陰性だった人。19~21日に969人が下船した。このうち23人については、本来は5~19日の間に採取した検体で検査をすべきところを、5日以前に採取された検体で検査をしていた。健康観察期間中に感染した可能性を残すミスだが、発熱などの症状はみられないという。23人のうち3人はすでに検査で陰性が判明。残る20人も自宅待機などを要請しており、自宅に検体を採取しに行くなどして改めて検査する。下船後に陽性が判明した栃木県の60代女性はこれに含まれていない。
またクルーズ船から各国政府のチャーター機で帰国した外国人のうち、25人から感染が確認されたことも公表。内訳は米国人が18人、イスラエル人が1人、オーストラリア人は6人。オーストラリア人のうち2人は健康観察期間を経て、検査で陰性が確認されていたという。
船内で事務作業をしている厚労省職員も検査することを明らかにした。まずは作業をしていた41人を対象とする。今後、橋本岳副厚労相や自見英子厚労政務官も船内作業が終わった段階で検査を実施する。【阿部亮介、須田桃子】
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February 22, 2020 at 07:36PM
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クルーズ船で厚労省が検査ミス 23人、健康観察期間中の感染調べず 症状はなし - 毎日新聞 - 毎日新聞
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