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Tuesday, September 8, 2020

「体質」が違えば「健康法」も異なる:伝統的な食生活は民族の知恵(nippon.com) - Yahoo!ニュース

世界各地の民族は、先祖からの遺伝子、生活習慣や気候風土の影響を受けてそれぞれ異なる体質を身につけてきました。長寿大国ニッポンを支え、大きな役割を果たしてきたのは和食ですが、誰でも和食で長生きするわけではありません。人種差医療を研究する内科医・奥田さんは、体質によって、望ましい食生活のあり方も変わってくると言います。

和食が支えた日本人の健康と長寿

和食は「ヘルシーな料理」として世界中で知られています。農林水産省の推計によると、2019年の時点で海外に日本食レストランは約15~16万軒もあるそうです。 そのきっかけとなったのが、日本人の平均寿命が戦後ぐんぐん延びて、1980年前後に世界一になったことです。日本はその後も世界有数の長寿大国の座にあり、現在世界一の長寿者も日本人です。日本人の健康と長寿の秘密を探ろうと、さまざまな研究と調査が行われる中で、世界が注目したのが和食でした。 確かに、日本人の健康には和食が大きな役割を果たしています。 日本人の最大の強みは動脈硬化になりにくいことです。動脈硬化は血管の内側の壁に汚い脂がべったりたまることをいい、血液の流れが悪くなって、ついには詰まってしまいます。これが脳の血管で起きると脳梗塞、心臓の血管で起きたのが心筋梗塞です。日本は心筋梗塞が非常に少なく、昔も今も世界でもっとも発症率が低い国の一つです。 この原因は二つあり、一つは遺伝で、日本人は欧米人と比べて善玉コレステロール(HDL)が約10%多いというデータがあります。 もう一つが伝統的に魚を多く食べてきたことです。魚に含まれるEPAとDHAには中性脂肪を減らして、動脈硬化を抑える働きがあります。日本人は血液にも母乳にもDHAが豊富に溶けていて、その濃度は米国人の6倍弱、中国人の2倍に上ります。 EPAとDHAがとくに多いサバ、イワシ、ブリ、ウナギなどの魚は日本の沿岸で獲れるため、日本人ははるか古代から食べてきました。私たちは魚のおかげで動脈硬化が進みにくい体になり、それを代々受け継いできたのです。 日本人の二つめの強みは腸内環境がきれいなことです。世界12カ国の人の腸を調べた研究によると、ビフィズス菌などの善玉菌がもっとも多く、腸がきれいだったのが日本人でした。意外なことに、同じアジアでも中国の人は腸内環境があまりきれいではなく、日本人より米国人に似ていました。 日本人の腸がきれいなのは、昔から食物繊維をしっかりとってきたからと考えられます。食物繊維は善玉菌の餌になり、悪玉菌が作る悪い物質を体から追い出してくれます。腸内環境は数十年単位でゆっくり変化するため、現代日本人の腸がきれいなのは祖父母や親の世代の食生活のおかげといえるでしょう。

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