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Monday, August 3, 2020

【8月4日付社説】健康データベース/メタボ解消へ地域で活用を - 福島民友

 県民の健康状況を集約した県版健康データベースを活用し、一人一人の健康増進につなげていかなければならない。

 県は健康づくりに役立てる目的で県版健康データベースを構築した。県民の7割強に当たる健診、医療、介護に関する健康データを匿名化して集め、福島医大健康増進センターと分析を行っている。

 このデータベースを基に、県は糖尿病、脳血管疾患など主な生活習慣病の病気ごとの受診状況や、メタボリック症候群の予防と改善を図る特定健診(メタボ健診)の実施状況などを、六つの2次医療圏別に分析した。

 生活習慣病の受診率では男女とも浜通りが高く、会津地方は低い傾向にあることが分かった。メタボ健診でも、浜通りで肥満や高血圧など、メタボ症候群に関連するリスクが高い傾向がみられた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による避難生活で、生活環境が大きく変化したこととの関連を指摘する見方もある。

 県は継続してデータを蓄積し分析を進めていくことにしている。地域ごとの傾向は、今回の分析からある程度、見えてきたと言える。今後、長期的な視点から課題をより浮き彫りにし、健康づくりの取り組みに反映させていくことが重要だ。

 メタボ症候群の人は内臓の脂肪が増え心臓病や脳卒中などになりやすくなる。県民のメタボ率は全国ワースト4位で、予備群と合わせた割合は沖縄、宮城に次いで高い。県は病気にならずに日常生活を送る健康寿命を延ばすため、野菜から先に食べる「ベジ・ファースト」で血糖値の急激な上昇を抑えたり、摂取量が多い塩分を減らしたりする施策を進めている。

 健康づくりは一朝一夕にはならず、地道に粘り強く進めていく必要がある。各市町村は県版健康データベースの情報を県と共有し、自治体のデータと合わせ地域の実態に即した健康施策を充実させていくことが大切だ。

 メタボ健診の分析では、喫煙の割合、運動、夕食後の間食、飲酒量などの生活習慣についても医療圏別に比較している。地域ごとに特徴的なメタボ症候群のリスクをつかむことができる。

 各市町村には、最優先で取り組まなければならない課題を明確にした上で、住民に分かりやすく説明し理解を促してほしい。

 自宅での体操や近所の散歩など、生活習慣を改善する取り組みは今からでも手軽に始めることができる。健康への意識を高め、健康長寿日本一を目指したい。

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