市川市は八日、新型コロナウイルス感染症に備え、災害時の避難所に避難した市民を対象に、受け付けで健康状態などを尋ねる問診をし、発熱がある人はテントで間仕切りした「隔離スペース」で過ごしてもらうなどの運営方針を発表した。避難所では密閉・密集・密接の「三密」状態になることが予想されるため、感染予防を図る。
市によると、重症の感染者らは入院となるが、災害時の振り分けとして、軽症や濃厚接触者は自宅療養のほか、市の公共施設などに入ってもらう。感染していない市民は、自宅のほか、小中学校や公民館といった避難所で過ごすことになるが、その避難所で市職員らが健康管理を担う。
避難所では、健康状態に問題がない人の場合、一人当たり六平方メートルを確保する。発熱やせきなどの症状がある人は、屋根が付いた個室式のプライベートテントに移動してもらう。仮に体調が悪化した場合、保健所を通して入院する。
避難所での間仕切りテント千二百四十六張りの購入費として、市は五千万円余の契約議案を、今月十五日の市議会臨時会に諮ることにしている。
会見で村越祐民市長は、避難所でも三密回避の徹底を目指すことを強調しながら、「現在、自宅で療養している軽症の人にも、この避難所に入ってもらうことも考えている」と述べた。
また、市は軽症者ら用の宿泊療養施設として、成田空港などで検疫を受けた帰国者らが滞在している市内のホテルを活用。ホテル敷地内には、検体を採取する「ＰＣＲ検査センター」も併設する。いずれも、十五日の市議会後に運用を始める予定という。（保母哲）
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May 09, 2020 at 05:14AM
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新型コロナ＞３密避け健康チェック 市川市が避難所運営方針:千葉(TOKYO Web) - 東京新聞
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