出オチ系テレビと見せかけて実は…。
アメリカはLAで開催されたDisplay Week 2023にて、TLCが折りたたみOLEDテレビのプロトタイプを発表。コーヒーテーブルのガラス板が空いて、中からテレビが出てくるという、かなりインパクトのある折りたたみテレビになっています。
収納時もディスプレイはONにできる
テレビの永遠のテーマ、場所を取りすぎる問題。
番組(コンテンツ)を観ていないときは、テレビをアートフレームのようなインテリアとして扱うのが1つのアイディアならば、今回の製品では、いっそのことディスプレイをテーブルの中に折り畳んで視界から消してしまおうと考えました。
テレビを視界から消すといえば、LGの巻き取りテレビがありますが、TLCのプロトタイプがユニークなのは、折り畳まれた状態=テーブルの中でも画面をONにしておけるということ。
テーブルに収納している時はガラス板が乗っているのですが、その下でテレビがついている状態。昭和喫茶店レトロゲーム機の現代版?
「このテレビで何を観て楽しむか?」よりも、テレビが箱(テーブル)から出てくる様子そのものがエンタメです。出オチなテレビ。
一般家庭にこれを置くことはほぼないと思いますが、クラブイベントとかでDJの横に配置したら盛り上がりそう。現に、TLCブースにはこれ見たさに人が集まっていましたよ。
一回冷静になると、やってることはスゴイ
このプロトタイプで真に注目すべきことは、インクジェット印刷技術を使って製造された初の8K 65インチテレビだということです。インクジェット印刷技術を例えるなら、バンクシーのアートのように、切り抜いた紙を壁に当てて、スプレーを吹き付けるあのステップ。
有機ELディスプレイは、通常、金属のステンシルパネルを使いながらガラスのパネルの必要箇所に有機素材を吹き付けていきますが、インクジェット印刷技術ならば、ステンシルパネルを使用せず、無駄なく正確にガラスパネルに有機素材を塗ることができます。
結果、より正確かつコスト効率がいいOLEDパネルの製造方法となり(廃棄処分となる不良品の数も減る)、将来的にはOLEDテレビの価格低下につながります。ただ、インクジェット印刷技術でのOLEDスクリーンはまだサイズが小さいのが現状。ゆえに、TCLの65インチ(8K)が注目されるのです。
TLCが、インクジェット印刷技術を活用したOLEDスクリーンを2023年に製造すると発表したのは数年前のことでした。
将来的に価格を下げるはずのインクジェット印刷によるOLEDテレビですが、折りたたみ仕様なことも相まって、ざっくりな値段についても言及なしです。ま、安いはずはない。
からの記事と詳細 ( なぜ折りたたむのか。65インチで収納可能なテレビ - GIZMODO JAPAN )
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科学&テクノロジー
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