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Sunday, June 12, 2022

暑い季節を前に、インパクト大!なSSDを冷やせるヒートシンク8選 - PC Watch

tosokpopo.blogspot.com

 今年もそろそろ暑い季節がやってきそうだ。少しでもPCを高速化するために機器の発熱と闘っているPCフリークにとっては、この夏をどう余裕で乗りきれるようにするかも腕の見せ所になってくる。

 熱対策という意味では、CPUやGPUももちろんそうだが、意外とやっかいなときもあるのがSSD。近年高速化の目覚ましいNVMe SSDは、特にPCIe 4.0接続のモデルになると発熱が大きくなることがある。メモリモジュールが高温になると故障が心配だし、うまく冷却できないといわゆるサーマルスロットリングによって自動的にアクセス速度が抑えられ、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのが悩みだ。

 持続的に高い性能を得られるようにするには、高い負荷が加わった時にも効果的に冷やせるヒートシンクが不可欠。そこで、意外とリーズナブルな価格に手に入る個性的で本格的なPC向けSSD冷却用ヒートシンクを8種類ピックアップしてみた。ぜひみなさんのPC環境やSSDにマッチするアイテムを見つけてほしい。

進撃してくる巨人みあふれる、肋骨風ヒートシンク「ineo M12」

ineo「M12」、価格:2,499円

 多数の銅製ヒートパイプで冷却する、まるでどこかの巨人の生々しい身体のようなインパクトある見た目がそそるineo製の「M12」。よくあるSSD用ヒートシンクはアルミブロックなどで放熱を促す仕組みだが、これはアルミ製ヒートシンクと銅板、そしてステンレス板でサーマルパッドを介してSSDを挟み込み、さらに12本のヒートパイプで熱を循環させて放熱させるという構造で、高い冷却効果を発揮する。

 ファンレスなので静音性を求める人にもぴったり。ただ、注意すべきはやはりヒートパイプの高さで、実測で48mmあるため、すぐ横にCPUのヒートシンクやビデオカードなどが張り出している場合は装着不可となる。CPU周りにスペースを作りやすい水冷システムのPCなら装着できる可能性は高いだろう。もしくは他の開けた場所にあるSSDスロットで活用したい。

巨大ヒートシンクとファンで強力に冷やす「ineo M-3」

ineo「M-3」、価格:3,390円

 ヒートシンクだけで熱移動させるだけでは足りない、もっとアグレッシブに冷却していきたい、という人におすすめなのがこちら。銅製のヒートパイプ2本を介して大型のヒートシンクに接続しており、そのヒートシンクに取り付けられたファンから送風することで強力に放熱するというものだ。

 これもSSDの底面側にステンレス板を挿入するタイプになっていて、SSD裏側からの発熱もある程度効率よく逃がせる構造になっている。ファンの電源は3ピンと見られるため固定回転数となるようだが、いわばパッシブなヒートシンクのみの製品より冷却効果は大きくなるはず。なお、高さ方向にスペースが必要になるのは先ほど紹介したM12と同様なので注意しよう。

干渉を避けつつヒートシンクとファンで冷却する「ineo M9」

ineo「M9」、価格:2,990円

 巨大なヒートシンクとファンでガッツリ冷却したいが、CPUクーラーなどが邪魔して装着できない、という環境でも使えそうなのがこの製品。SSDに密着させたヒートシンクに加えて、そこからヒートパイプが上空に伸び、大きなヒートシンクを浮かび上がらせるように支えている。この二重のヒートシンクによる独特の構造で冷却する仕組みだ。

 そのままだと一見めちゃくちゃ干渉しそうだが、ヒートパイプごと回転させてヒートシンクのポジションを変えられるため、干渉しそうな箇所からある程度逃がすことができるのがポイント。こちらもファンが装着されており、送風して強制冷却が可能。PCケースファンのエアフローも活かせる位置、方向に装着すると効果はより高まりそう。

両面放熱、3色展開で性能・デザインもバッチリなArchgon「HS-1110」

Archgon「HS-1110」、価格:2,190円

 比較的オーソドックスなタイプのSSDヒートシンクがこちら。ややハイトのあるヒートシンクと細かな溝により効果的に熱を逃がす設計で、SSDの底面側に土台となるプレートを挿入し、サーマルパッドを介して熱伝導を促進する仕組みにもなっているので、表裏両面から放熱してくれるはず。

 メインの素材はアルミニウム合金。目に鮮やかなレッドと、ブラック、シルバーの3色展開で、マザーボードや周辺機器のテイストに合わせて選べるのもうれしいところ。干渉の可能性を最小限に抑えながら、最大限の効果を発揮させたい人に。

デュアルファンにも対応する長尾製作所の強力なヒートシンク「SS-M2S-HS03」

長尾製作所「SS-M2S-HS03」、価格:2,158円

 とにかく風の力で冷却させたいのなら、長尾製作所のファン付きヒートシンクがおすすめ。ヒートシンク自体は飾り気のないシンプルな構造だが、標準で25mm径の小型ファンが1個付属し、これをヒートシンクに装着することで放熱効果を高める。

 小型ファンは別途オプションでもう1個追加装着できるので、デュアルファンでさらなる冷却を突き詰めることが可能。最大10,000rpmの固定回転ファンではあるものの、22dBAの静音性の高いものなので、デュアルファンにしても大きなノイズに悩まされることはないはず。他のヒートシンクでも、放熱フィンの形状・ピッチによっては装着できるようだ。

大サイズの40mmファンで静かに冷やす

Shin's M.2 SSD用 40mmファン搭載 ヒートシンクカバー、価格:2,980円

 SSDのヒートシンクにファンを装着したいが、やっぱりノイズが心配、という人には、より大サイズのファンを使ったこちらの製品。ヒートシンクは含まれておらず、「HM-21」という型番のヒートシンク製品を別途用意して、それにカバーとファンを取り付けて使用する。

 ファンは40mm径、回転数は最大4,200rpm。その分ノイズ値は低く17.7dBAとのことなので、さきほどの長尾製作所の製品より低い騒音レベルが期待できる。風量もおおむね2倍程度あるようだ。すでにHM-21を利用しているユーザーにとってはベストな選択肢だろう。

これはモノリス? PWM制御対応ファン付きのJONSBO「M2-10」

JONSBO「M2-10」、価格:3,236円

 モノリスっぽく見えなくもない巨大なカバーで覆い、見るからにガンガン冷やしてくれそうなファン付きヒートシンクが、JONSBOの「M2-10」。比較的大きめのヒートシンクと底面側のベースプレートで両面から放熱しつつ、さらに全体をカバーで覆って大サイズのファンで強制排熱する構造。高さは76mmあるので、周辺パーツとの干渉は気になるが、取り付けができれば安心感は絶大だ。

 ファンの回転数は最大3,000rpm前後で、PWM制御に対応する4ピン接続となっている。マザーボードによっては温度に応じて回転数を調整し、最小限のノイズレベルで運用できるだろう。これだけの重装備ながら、意外と手頃な価格もうれしい。

ゲーミング風にフルカラーで光るヒートシンク

AsiaHorse M.2 2280mm SSD用ヒートシンク、価格:2,170円

 やっぱりヒートシンクも光らせたいよね、というゲーミング志向な人にはAsiaHorse製のこちらがぴったり。やや厚みのあるヒートシンクと、底面側のベースプレートとで挟み込んで両面から放熱するタイプで、ヒートシンクの一部にLEDが埋め込まれている。

 マザーボード側に用意されているアドレサブルRGBの5V 3ピンに接続することで自在に光らせることが可能。冷却効果が高まるわけではないが、色合いによっては見た目でも涼しさも表現できるだろう。2280形状のSSDにのみ対応することに注意。

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