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Friday, October 9, 2020

「健康、金、孤独」 高齢者の不安、巧みに利用―山口元会長・ジャパンライフ事件 - 時事通信ニュース

2020年10月10日07時14分

元会長が詐欺容疑で逮捕されたジャパンライフのパンフレット=8日、警視庁

元会長が詐欺容疑で逮捕されたジャパンライフのパンフレット=8日、警視庁

 全国の延べ約1万人から約2100億円を集めたとされるジャパンライフ(破産)の巨額詐欺事件。元同社会長の山口隆祥容疑者(78)=詐欺容疑で再逮捕=は、高齢者が抱える健康や金、孤独への不安につけ込み、巧みな話術とエステ体験などを織り交ぜながら信用させていたという。

【写真】ジャパンライフが顧客勧誘用の資料で紹介していた「桜を見る会」招待状

 ▽「バラ色人生」うたい
 元従業員らによると、同社はホテルや店舗で「健康と豊かさのセミナー」などと称したイベントを開催。高齢者中心の参加者に対し、山口容疑者は「バラ色の人生」の実現をうたい、「孤独死が多いから、みんなで集まって楽しく過ごそう」と呼び掛けた。
 さらに、「健康が大事。健康でいるにはお金が必要だ」と強調。「保険や年金は当てにならない」と不安をかき立て、同社との契約を勧めていた。
 被害弁護団代表の石戸谷豊弁護士は「(1980年代の)豊田商事事件では、人々はマネーゲームに魅了されていたが、ジャパンライフは高齢者の健康や金、孤独への不安につけ込んだ」と指摘する。
 ▽エステで親密感
 同社は、店舗などでエステやマッサージを行った後、磁気治療器を体験してもらい契約につなげていた。治療器を購入した70代女性は「腰痛持ちだったが、エステ後に磁気ベッドに寝ると気持ち良くなった」と振り返る。「『よく効く』と言われているうちにマインドコントロールされていた」と話した。
 山口容疑者は従業員に「他人に体を触れられると心を許しやすい」と指導していたといい、元従業員の男性は「顧客が資産状況など言いづらいことも話してくれるようになった」と語った。
 ▽都会よりも地方狙い
 捜査関係者によると、東京都内で確認された被害者はわずか数人。警視庁などは、同社が都会よりも地域のつながりが強い地方を狙ったとみている。
 石戸谷弁護士は「知り合いから誘われると信頼しやすい。投資絡みの話は巧妙なため、誘われたら1人で考えずに冷静な第三者の意見を聞くべきだ」と話した。

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