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Sunday, April 19, 2020

町工場発 アイデア製品 - 朝日新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響はとどまるところをしらない。そんな中、「今こそ自分たちの技術で、社会に役立つ製品を」と、大阪府内の町工場が奮闘している。(山中由睦)

手を触れずにドアを開閉 東大阪のプラスチック会社

 東大阪市にある甲子化学工業(本社・大阪市)の工場。普段は書庫の取っ手や机の引き出しなど、オフィス家具に使うプラスチック製品を年1400万個つくっている。いま開発を進めているのが、取っ手に手を触れずにスライドドアを開閉できる「ドアハンドルアタッチメント」だ。

 手はウイルスが付着しやすいとされる。取っ手に付けたアタッチメント(横10センチ、縦20センチ)を腕や体で押せばドアが開閉できるようにし、感染リスクを軽減しようというアイデアだ。

 担当は企画開発主任の南原徹也さん(32)。先に感染が広がった欧米で、ドアの取っ手に手を触れるのを怖がる人が多くいるとSNSで知った。

 日本では大型医療機器を部屋に入れるため、病院や介護施設でスライドドアが多く使われている。

 「自分たちのものづくりの技術を生かせないか」。南原さんは3月下旬、スライドドアの規格の調査を始めた。直径28~35ミリの取っ手が多いことを踏まえてプラスチック製アタッチメントの試作に取り組み、1週間で完成させた。

 もう少し太い取っ手への対応などを工夫し、5月中の商品化をめざす。1個5千円程度で販売し、医療関係を中心に販路を開拓するつもりだ。「攻めの姿勢でウイルスに対峙(たい・じ)していきたい」と南原さんは話す。

手洗いしすぎた手のケア 八尾のせっけん会社

 家庭用洗剤などを製造する八尾市の木村石鹼(き・むら・せっ・けん)工業。近年は中国向け輸出が増加していたが、新型コロナの影響で2~4月の中国からの受注はゼロ。月間売り上げも2~3割減少した。

 「今必要とされる物を作るしかない」。木村祥一郎社長(48)は3月上旬、まず消毒液の開発に着手した。ただ、アルコールに対応する容器が確保できず、一度は断念した。

 しかし、ある社員が提案した。「何度も手を洗うため、手荒れで悩んでいる人も多い。手を保湿する商品が作れないか」

 さっそく開発を始めた。「ハンドクリームは油分が多くベタベタする」「液体の方が塗りやすいのでは」。試行錯誤を繰り返し、3月下旬に保湿液の「ハンドミルク」ができた。ツイッターでPRしたところ、「手荒れがひどいので助かる」などと期待する声が多く寄せられた。

 5月にも商品化し、当面はインターネットで販売する方針だ。50ミリリットル1本880円で、5本程度のセット販売を考えている。

 布マスクの洗浄剤も開発中だ。抗菌やメイク汚れなどを落とせる洗浄力を持ちながら肌への刺激も最小限に抑えることをめざす。木村社長は「社会が必要とする物をつくれるか、ものづくり企業の力が試されている」と前を向く。

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April 20, 2020 at 12:58PM
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