【4月26日 People’s Daily】ドイツ・ザールラント州（Saarland）の中国学生学者連合会（学連）は4月2日、中国の在フランクフルト（Frankfurt）総領事館で300個の「健康バッグ」を受け取った。これらのバッグはその1日前にドイツに届いたばかりだった。
受領を申請した人数を確認したあと、バッグは4日、ザールラント州の4校の中国人留学生に送られた。1つのバッグの中には、KN95マスクが2枚、使い捨ての外科用マスクが20枚、それに新型コロナウイルス感染症予防ハンドブックと少量の除菌シートが入っていた。
英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン（Imperial College London）で学ぶ任敏さんは大使館員から健康バッグを手渡され、ここ1か月余りの不安でおどおどした気持ちが一気に落ち着いた。「突然、思った。どうしておどおどしていたのだろうと。祖国は自分のすぐ後ろにいた」と任さん。
4月13日に行われた防疫に関する記者会見で中国民用航空局の責任者は第1回分の約50万個の健康バッグが4月15日までにイタリアや韓国、日本、フランス、ドイツ、米国、英国、ロシアなど20か国の中国の在外公館に送られ、公館から留学生に配られると説明していた。現在、民用航空局と外務省が第2回分の配付計画を作成している。
「健康バッグの配付には多くの留学生も汗を流した。私たちは車を運転してフランクフルトに行き、物資を受け取った」と語るのは、ザールラント州の学連の責任者、劉楊（Liu Yang）さん。「感染症が流行しているときに外出するのは確かにリスクがある。でも、皆、喜んで手伝ってくれた。祖国から届いた健康バッグをできるだけ早く一人ひとりの留学生に届けようとしたのだ」
配付の過程では感動的な場面もあった。ある学連の責任者によると、健康バッグの受領を申請した留学生のところに中国の家族からマスクが送られてきた。すると、この留学生は申請を取り消し、健康バッグが他の留学生に回るようにしたという。そうした留学生の1人は記者にこう語った。「自分は当然のことをしただけ。祖国が遠くから送ってくれた防疫物資は非常に貴重だ。私はまだマスクを数枚もっている。自分より必要としている仲間に先に受け取ってもらうんだ」(c)People's Daily/AFPBB News
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April 26, 2020 at 02:06PM
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