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Thursday, March 19, 2020

医学のプロが語る、健康な若者たちも外出を控えるべき理由 - Forbes JAPAN

健康な若い世代は、新型コロナウイルス感染による重症化のリスクは低いとされている。しかし、公衆衛生の専門家たちは、若者たちもできる限り外出を控えるべきだと述べている。なぜなら、リスクはゼロではなく、彼らの行動が他の人々や医療機関のリスクを高めることにつながるからだ。

フォーブスはテキサス州立大学で臨床検査技師プログラムを主導するRodney Rohdeや、アイオワ州立大学の免疫学教授のStanley Perlman、UCバークレーの伝染病学教授のJohn Swartzbergらに話を聞き、その概略を下記にまとめた。

若年層のリスクはかなり低いが、若い人々も抗体を持っている訳ではなく、感染する危険はあるし重症化する可能性もある。

若く健康な人は新型コロナウイルスに感染しても症状が出ない場合もあり、自然に治るケースもある。しかし、彼らが感染を媒介し、高齢者やリスクの高い人々をを感染させ、死に至らせることも考えられる。

新型コロナウイルスの発症までには、最大で2週間程度かかるケースもあり、その間にウイルスを撒き散らすことが起こり得る。米国は現在、感染拡大のスピードを抑制することを目指しており、準備が整っていない医療システムに過度な負担が生じないようにしている。

感染拡大のペースを抑えることで、医療機関のキャパシティを維持し、症状が重い人に適切なケアが行える。

米国のCDC(疾病予防管理センター)によると、季節性インフルエンザによる米国での死者は年間1万2000人から6万人程度とされている。一方、新型コロナウイルスによる死者は、世界で6700人程度とされており、危険度はインフルエンザを下回ると考える人もいるだろう。

しかし、専門家によると新型コロナウイルスの致死率はインフルエンザよりも高く、感染スピードも早い。

以上のような点を踏まえ、若い世代も感染が確認された地域では外出を控え、バーやレストラン、映画館には立ち入らないよう専門家は求めている。CDCはさらに、結婚式などの50人以上の人が集まるイベントは中止するよう呼びかけている。

UCバークレーで伝染病を研究するJohn Swartzberg教授は「新型コロナウイルスのパンデミックに対抗するため、人々は可能な限り他人との接触を避けるべきだ」と話した。

「多くの人にとって、これは受け入れ難いことかもしれない。しかし、現実問題として、感染を防ぎたいのであれば、社会との接触をできる限り断つのが最善の手段だ」とSwartzberg教授は述べた。

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