新型肺炎一斉休校後、女川小で初の登校 「健康観察日」設定
卒業生に送る言葉の準備をする５年生女川町女川小（児童２０３人）で１２日、新型コロナウイルスの感染拡大防止による一斉休校後、初めて児童たちが登校した。健康状態や学習状況の把握を目的に「健康観察日」として設定。突然の休校で戸惑いを見せていた児童たちは元気に登校し、友人たちと会話を弾ませるなど校舎に歓声が響いた。次回の登校日は卒業式前日の１８日を予定している。
ほとんどの児童が登校し、担任の教諭が一人一人を問診したが、せきや熱の症状がある児童はいなかった。
４日に家庭訪問を行い、家庭状況の確認や課題プリントを配布。久しぶりに登校した児童たちは課題の提出や、１９日に実施予定の卒業式の練習とメッセージの作成に取り組んだほか、スマートフォンやゲームの利用時間、早寝早起きの習慣づけなど、今後の過ごし方について指導を受けた。
同町の放課後学校「女川向学館」の協力を得て、１３日から５年生を対象にオンライン授業を始める。希望者を対象にタブレット端末を配布し、担任が振り返りを中心にした授業を行う。
５年生の勝又陸君（１１）は「テレビを見たり、自主勉強したりしていた。みんなに会えてうれしい。オンライン授業も受ける準備をしたい。スポーツ少年団の練習もなくなり、体を動かせないのがつらい」と話した。
同じ５年生の阿部莉帆さん（１１）は「課題も終わってしまい、家にいるだけでは何をしてもすぐ飽きてしまう。通信アプリを使って友人と連絡を取り合っていたので寂しくはなかった」と語った。
早川知宏校長は「児童の健康と安全が第一。登校した子どもたちの元気な顔を見ることができてうれしく思う。これからも継続して地区の巡視を行い、現状把握に努めたい」と話していた。
2020年03月13日金曜日
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March 13, 2020 at 10:00AM
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