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Tuesday, March 10, 2020

選手も完全菜食主義 イングランドサッカークラブが徹底する「ヴィーガン食」とは - THE ANSWER

 Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。通常は食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「イングランドサッカークラブが徹底する完全菜食主義」について。

FGRでは2010年以降、食事を段階的にヴィーガン食に移行していった
FGRでは2010年以降、食事を段階的にヴィーガン食に移行していった

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「イングランドサッカークラブが徹底する完全菜食主義」

 Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。通常は食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「イングランドサッカークラブが徹底する完全菜食主義」について。

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 スポーツの世界でもベジタリアンが増えている今、世界で最も注目されているスポーツチームの一つが、イングランド・フットボールリーグ2に所属する、フォレストグリーン・ローバーズ(以下、FGR)です。

 FGRでは選手やスタッフにヴィーガン食を提供しています。ヴィーガンとは、ベジタリアンよりも厳格に植物由来の食品にこだわる完全菜食主義のこと(アメリカ栄養士会での定義)。ベジタリアンには「牛乳・乳製品はOK」「卵はOK」という人もいますが、ヴィーガンは動物性のものは完全にNG、なかには、はちみつを摂らない人もいます。

 FGRがクラブでヴィーガン食を提供するようになったのは、2010年、グリーンエネルギーの会社「エコトリシティ」がオーナーになったことから始まります。当初は受け入れられない選手もいたようですが、「レッドミート(牛や豚、マトンなどの赤身の肉)をやめる」→「ホワイトミート(鶏肉)をやめる」→「魚をやめる」と段階的にヴィーガン食に移行。選手だけでなく試合の日に販売するホームスタジアムのマッチミールも、すべてヴィーガン食を提供するようになり、2017年には初のヴィーガン認定クラブとなりました。

“ヘルシー、テイスティ、フレッシュ”が売りというFGRのマッチミールはすべて、「The Vegan Trademark」という世界基準を満たすヴィーガン料理の認証を獲得。肉や乳製品を除くだけでなく、イギリスで指定される14品目のアレルギー物質も除去しているという徹底ぶりです。マッチミールのラインナップは、ベジバーガー、ビーガンピザ、サラダ、スイートポテトフライ、ファヒータ(豆のトルティーヤ)などなど。なんとコーラもオリジナル。「グリーンコーラ」というコーヒー豆から作ったカフェインレスのコーラだそうです。

 そして、一番の売りはイギリス人が大好きなミートパイのヴィーガン版「THE Q PIE」。具材は、マッシュポテト、ねぎ、豆、玉ねぎ、ピーマン、そして植物性タンパク質で作られたQUORN(クォーン)。QUORNは肉の代わりに使われるマッシュルームのパテで、ベジバーガー(植物性の食材で作られるハンバーガー)の定番食材の一つ。トマトのソースにしょう油などで味付けして焼き上げているそうです。

 当初は選手同様、サポーターからもマッチミールの「ヴィーガン食」にはブーイングが集まったそうですが、今ではすっかり名物に。ただし、どうしてもヴィーガン食は食べたくない、というサポーターはハムのサンドイッチはスタジアムに持ち込みOKとのこと。面白いですね。

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