うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、12月10日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
2023年最後のWindows月例セキュリティ更新プログラム公開
米Microsoftは12月12日(現地時間)、現在サポートしているWindows 11およびWindows 10の全バージョンに対し、12月度のセキュリティ更新プログラムをリリースした。
Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5033375」、Windows 11 21H2向けは「KB5033369」、Windows 10 22H2/21H2向けは「KB5033372」、Windows 10 1809向けは「KB5033371」となる。
この更新プログラムでは、CVE番号ベースで37件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応している。このうち、深刻度が「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の4件だ。
- CVE-2023-35628:Windows MSHTML プラットフォームのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2023-36019:Microsoft Power Platform コネクターのなりすましの脆弱性
- CVE-2023-35641:インターネット接続の共有(ICS)のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2023-35630:インターネット接続共有(ICS)のリモートでコードが実行される脆弱性
また、Microsoft自身の脆弱性ではないが、一部のAMDプロセッサの脆弱性(CVE-2023-20588 AMD 投機的リークのセキュリティ通知)は既に攻撃手法が公開されているので注意が必要だ。
なお、通常であれば月末に非セキュリティプレビュー更新プログラムが配信されるが、12月は年末年始の休暇があるため、プレビュー更新プログラムは配信されない。1月には通常通りになるという。
Googleが新AI「Gemini Pro」のAPIを提供開始
米Googleは12月13日(現地時間)、開発者や企業が独自のユースケースに合わせて構築できる新AIモデル「Gemini Pro」の提供を開始すると発表した。Gemini API経由でアクセスできるようになる。
Geminiは、Googleが12月6日に発表した新しいAIモデルだ。「Ultra」「Pro」「Nano」の3サイズがあり、Gemini NanoはPixel 8 Proで利用可能になっていた。また、AIチャットサービスのBardにも、Gemini Proの特別に調整されたバージョンが搭載されているという。
Googleによると、Gemini Proは世界中の180以上の国と地域で日本語を含む38言語をサポートしている。制限の範囲内であれば無料で利用できる。
Gemini Proは基本的にテキストで入力/出力を行うが、テキストと画像を入力として受け入れ、テキスト出力を行う専用の Gemini Pro Visionマルチモーダルエンドポイントも利用可能だ。SDKとしてはPython/Android(Kotlin)/Node js/Swift、JavaScriptをサポートしている。
Gemini ProおよびGemini Pro Visionは、無料のWebベース開発者ツール「Google AI Studio」から使える。Googleアカウントを使用してGoogle AI Studioにサインインし、1分あたり60リクエストまでの無料枠を利用できる。
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