物質の最小単位、素粒子。そのふるまいを説明する「標準理論」は、20世紀物理学の到達点とされている。だが、この理論で説明のつかない実験データが8月、米国の研究所からもたらされた。物理学の常識を覆す世紀の大発見となるのだろうか。
完成したはずの「標準理論」
いきなり難しい単語が並んだので、簡単に説明しよう。まず「素粒子」。身の回りのモノは「原子」という小さな粒でできている。その原子は「陽子」「中性子」「電子」というもっと小さな粒に分けられる。だがこれが最小ではない。陽子と中性子は三つのさらに小さな粒で構成される。それが素粒子だ。
この三つも含め、素粒子には17種類ある(電子もその一つ)。2012年に17番目の素粒子「ヒッグス粒子」が見つかり、最後のピースが埋まった。
ヒッグス粒子の発見で完成をみたのが「標準理論」だ。素粒子のミクロな動きや相互作用をほぼ矛盾なく説明できる強力な理論で、それで説明のつかない現象となると、新たな物理理論が必要となる。
8月10日、米フェルミ国立加速器研究所のチームが発表した実験データはそんな奇妙な現象だった。
大きな「ズレ」
チームが行ったのは…
からの記事と詳細 ( 物理学の常識覆す? 奇妙な素粒子実験データ 日本でも実証期待 - 毎日新聞 )
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科学&テクノロジー
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