23歳のときに勤めていたブラック企業を突然解雇され、約20か月の裁判を争った末に700万円の和解金を手にする。さらに、29歳のときに勤めていた運送会社でも解雇され、裁判の結果、今度は4000万円を手にする……。
2社を訴え、総額4700万円を勝ち取った佐藤大輝氏だったが、最初の和解金は資産運用の失敗で1年足らずで失ってしまった。
自身の体験とお金に関するさまざまな心理研究にもとづいた、「お金を支配する心得」を紹介する。
心得1:舌を肥やさない
宝くじが当たった人間は不幸になる、という嘘のような本当の話がある。誰が羨む大金を手に入れた結果、周りからせびられ(時には殺され)、生活水準が上がり、破産に追い込まれてしまう人が後を絶たないそうだ。
なぜ宝くじ当選者が不幸になるのかは、マネー本の名著『193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実』に詳しく書かれている。この本によると人は良くも悪くも適応能力が高く、つまり「お金持ちであることに慣れてしまう」と指摘されている。
ここで問題なのが、一度舌を肥やしてしまうと単純な楽しみを感じにくくなるということだ。いつも仕事終わりにキンキンに冷えた生ビールを飲んでいる人は、晩酌を発泡酒に切り替えることに大きな抵抗を感じるだろう。
金持ちも同じだ。ちょっと調子に乗って生活水準を上げてしまえば鉄の意志がない限り、肥えた舌をダイエットさせるのは困難になる。
逆に見方を変えるなら、晩酌で日常的にビールを飲んでいる人より、基本は発泡酒だがたまの御褒美でビールを飲んでいる人の方が「うめぇ~。悪魔的だ!」。同じビールでもより大きな幸せを享受できるというわけだ。脳科学的にも人間は「比較」を物差しに幸福を図る傾向があると指摘されている。
幸か不幸か、人生で2枚目の解雇通知書(高確率で高額当選する宝くじ)を渡された私は、大金に対してリベンジする機会が与えられた。結果、友人から「青春18きっぷを使って成田~大阪を移動したの!? さすがに飛行機を使えば!?」と言われる始末。
損失回避の心理が強く働くようになり、今のところ預金残高は緩やかな右肩下がりのチャートを刻んでいる。
からの記事と詳細 ( 2社から計4700万円を勝ち取った“モンスター社員”が教える「お金を支配する」3つの心得(佐藤 大輝) @moneygendai - 現代ビジネス )
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科学&テクノロジー
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