デベロッパーのVector3 Studioは8月26日、海洋サバイバルゲーム『Sunkenland』の早期アクセス配信をPC(Steam)にて開始した。ゲーム内は日本語表示に対応。本作は、さっそく多くのプレイヤーが集まり賑わいを見せている。
『Sunkenland』は、地球上の大部分が海に沈んだ文明崩壊後の世界を舞台にする、オープンワールドサバイバルゲームだ。ソロプレイおよびオンライン協力プレイに対応。海面下には、超高層ビルや原子力発電所、地下鉄トンネルなど、かつての文明の遺物が沈んでおり、プレイヤーは潜水して探索するなかで、資源や失われたテクノロジーなどを回収できる。海の探索のためには、ボートやジェットスキー、あるいはダイビング用のデバイスなどを作成できる。
本作の大きな要素のひとつとしては、資源を基にし建設する基地が挙げられる。基地建設にはモジュラー式のシステムが用意され、海面から顔を出した島や放棄された船などを土台とし、パーツを組み合わせて自由な形に建設可能。装飾用のパーツで個性を表現するのも良いだろう。基地ではアイテムを作成したり、物資を保管・管理したり、あるいは農場を作ったり釣りをしたりなどでき、プレイヤーの拠点となる。
本作の世界には変異体なるモンスターや海賊が存在し、プレイヤーはそうした敵から基地を守ることも求められる。有刺鉄線やトラップ、監視システムなどを配置し、また武器をクラフトして戦うのだ。一方、プレイヤーは敵の拠点を襲撃して資源を奪うことも可能。このほか、海を探索するなかでは友好的な人物と出会うこともあり、物資や武器、希少なアイテムなどを物々交換で入手できる。
本作は、8月26日にSteamにて早期アクセス配信が開始されると、すぐに多くのプレイヤーが集まった。同時接続プレイヤー数の推移を見てみると、リリース初日のピーク時には1万人を超え、翌日には約1万7000人にまで達した(SteamDB)。これはSteam全体で見るとトップ80に入る規模の数字だ。
Steamユーザーレビューの評価はというと、本稿執筆時点で70%が好評とする「やや好評」ステータス。『Raft』や『Rust』などの人気作の要素を組み合わせたようなゲームプレイとして評価する意見が多く、現状はコンテンツがまだ物足りないものの、今後に期待する声が聞かれる。一方で、入手アイテムが消失するなどのバグの多さや、各種バランス調整不足などによって評価を下げている。また、現状チュートリアルが存在しないため、サバイバルゲームのプレイ経験によっては取っつきにくいと感じることもあるようだ。
『Sunkenland』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。本作の今後としては、1年以内には正式リリースされる予定。それまでに、探索可能なエリアやクラフトアイテム、建物、船といったコンテンツを追加していくとのこと。また、ストーリー要素の導入も計画されている。
なお次回のv0.1.10アップデートでは、ほとんどのプレイヤーのセーブファイルがリセットされるとのこと。本作のセーブ/ロードおよび協力プレイ接続の問題に対処するため、システムの大幅な見直しと、将来の改善を容易にするための措置とされている。既存のセーブデータでのプレイを続ける場合は、「olderversion」というテストブランチが用意される。詳しくは開発元の発表を参照してほしい。
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