Blizzard Entertainmentが贈るプレイステーション5、プレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox Series X|S、Xbox One、PC用ソフト『オーバーウォッチ2』のシーズン4が2023年4月12日(水)より開始される。シーズン4では、新たに“ライフウィーバー”が、9番目のサポートヒーローとして追加となる。
そこで、本記事では先行プレイで判明した性能の紹介に加え、ふだんマーシ―やゼニヤッタなどをメインにサポートをよく使用している筆者の目線から、ライフウィーバーの戦闘での立ち回りやほかのヒーローとのバランスについて解説する。
【OW2:新サポート】ライフウィーバー先行プレイ。味方も敵も高所に運べるテクニカルキャラ【オーバーウォッチ2】
足場の形成や味方を引き寄せるといった、ピンチな場面から仲間を救う新ヒーロー、ライフウィーバー登場!
今回、新たに登場するのは、科学者、芸術家、活動家と3つの顔をもつライフウィーバー。9番目のサポートヒーローとなる。
まずは、気になるライフウィーバーの武器とアビリティについて詳しく解説していこう。
ヒーリング・ブロッサム(武器)
メイン武器は、長押しチャージすることでヒール量が変化する回復効果を持つヒーリング・ブロッサム。
最大チャージするとライフを65回復。キリコの“快気の御札”と同じくターゲットを味方に合わすことで回復の弾が追尾する。
基本的には最大チャージで使うことになるため、連射ができない点には注意したい。そのため、すぐに使用できるよう前もってチャージしておくことが重要となる。
後述する足場を生成できるアビリティ“ペタル・プラットフォーム”を利用すると、バティストのように高台を陣取ることができる。味方を見渡せる位置から回復支援をしよう。
ソーン・ボレー(武器)
サブ武器は、マーシーの“カデュケウス・ブラスター”のように切り替えとなる、自衛用の射撃武器。弾の威力は低いものの拡散するため、ヘッドショット判定が起きやすいのが特徴。
ライフウィーバーはサポートヒーローなので、味方の後方にいることを心掛けよう。そうすることでラッシュで攻められたときや、敵との交戦距離が近くなってしまったときも近・中距離からダメージを稼ぎやすいだろう。
使用感覚としては、ラマットラのオムニック・フォーム時の射撃武器“ヴォイド・アクセラレーター”に近い。
ペタル・プラットフォーム(アビリティ)
地面に設置後に乗ると高くまで上昇する花の形をした足場を生成する''新しいタイプのアビリティ。メイの“アイス・ウォール”といったオブジェクト生成とはひと味違ったものとなる。
パッと説明しただけでは効果が地味かもしれない。しかし、建物の2階部分へショートカットできたり、いままで一部のヒーローしか乗れなかった場所へ簡単に移動させられたりと、用途はさまざま。非常に可能性を感じさせるアビリティだ。
また、味方はもちろんのこと、自分の設置した足場に敵が乗っても上昇するため、場合によっては相手にワザと踏ませることでリズムをワンテンポずらすことにも使えそうである。
不必要なら即座に破壊することもできるので、味方の裏取りに使用した際は気づかれないよう壊したほうがよいだろう。
ちなみに小技として、最大高度到着時にタイミングよくジャンプすると通常よりも高くジャンプできるようになる。
若返りの風(アビリティ)
効果自体は単純で、自分の行きたい前後左右の方向にダッシュし、ライフも小回復するというもの。
ダッシュ距離はそこまで長くないため、モイラやキリコが持つ移動系アビリティと比べると性能は多少劣る。撤退時に使用する際は、遮蔽物に身を隠しながら使っていこう。
また、ペタル・プラットフォームからのダッシュでほかの場所に飛び移るといった、空中での使用も可能。
ライフの回復効果は自身をヒールするうえで役に立ち、クールダウンも5秒と短いのでダメージを受けたときは、生存率を少しでもあげるためにも積極的に使っていこう。
ライフグリップ(アビリティ)
ターゲットをあわせることで、味方ひとりを引き寄せられる。ロードホッグが持つ“チェイン・フック”を味方に使用できる感覚だ。
引き寄せられているあいだは敵の攻撃が当たらないため安全なものの、状況判断能力が求められる難しいアビリティだ。
とくに野良でライフグリップを使用する際は気をつけなければならない。場合によっては味方の攻撃タイミングをズラしかねないので、基本的に攻める場面では使用を控えたほうがよいだろう。
ただ、ボイスチャットなどでコミュニケーションを取っているなら、攻め際、引き際のスイッチとしてうまく活用できるはずだ。
守りの場面では、孤立した味方がピンチなときに使用しよう。オリーサの“テラ・サージ”や、ジャンクラットの“スティール・トラップ”など身動きが取れない状態でも引き寄せられるので、こういった局面では味方を守りきれる強力なアビリティとなる。
また、ペタル・プラットフォームを利用して、味方を高所に引き上げることも可能だ。
命の樹(アルティメット)
周囲の味方を回復させる樹を植えて仲間を支援するヒールに特化したアルティメット。回復効果は発動時に加え、その後は一定の間隔で8回発動する。
樹の周辺にいれば、自動で回復されるのでペイロードやロボット、ポイントキャプチャーのエリア内など、戦闘が発生する場所で使用できると味方の生存率がグッと上がる。
また、相手のアルティメットのカウンターとして使用するのも効果的だろう。“命の樹”の耐久値は1000と高く設定されているため、壊されにくいのも強い。
散華の形見(パッシブ)
倒されたときに、花の形をした疑似ヘルスパックをドロップするパッシブ効果。
疑似ヘルスパックの回復量は75と、小サイズと同じ。また、敵が拾っても回復するので、できるかぎり味方の近くで倒されるなど、自身の立ち位置を意識して行動する必要がある。
アビリティはどれも少し癖があるものばかり。状況判断と使用するタイミングがカギ
ここからは、ライフウィーバーの立ち回りや使い方などについて解説していこう。
おもな立ち回り方について
基本的には使える場面が多岐にわたるペタル・プラットフォームを駆使して高所を確保し、回復の支援をするのがおもな流れとなる。
ただ、肝心のヒール量についてはチャージ時間を要する分、味方の欲しいタイミングに回復を合わせづらく、チャージ中に倒されてしまうこともあるので、メインヒーラーとしての起用は難しい。
とくに複数の味方が瀕死状態になってしまうと、アルティメット以外で対処ができないので、ふたり目のサポート枠にはアナやバティストなどヒール量の高いヒーローを採用したほうがよい。
サブ武器との使用割合は7対3ぐらいとなり、基本は回復に専念しつつ地上にいるときに牽制目的でソーン・ボレーを使うといった動きになるだろう。
味方がピンチなら、ペタル・プラットフォームからのライフグリップのコンボで、高所に移動させる動きも重要になってくるはずだ。
ただ、射線が広く通る場所で使用すると、スナイパーの格好の的になってしまう。自分が降りても逃げられるポジションで使っていくのがよい。
アルティメットによる回復も非常に強力なので、味方と攻めるタイミングをあわせて使用していきたい。
相性の良いヒーロー
汎用性の高いアビリティを有しているので、比較的誰とでも組めると思うが強いてあげるなら、タンクではラインハルト。ダメージではソルジャー76やキャスディ。サポートロールでは先述したアナ、バティストに加えてマーシーだろう。
ラインハルトは、チャージを使用した際に発生してしまう孤立状態から助けることができるので、ライフグリップを有効に活かせられる。ほかのタンクに関しても、もし孤立しアルティメットもないようであれば、積極的に救出しても問題はないだろう。
ソルジャー76やキャスディとの相性がいい理由は、高台へ簡単にいけるようサポートができることだ。
どちらのアルティメットも戦況に影響を与えるほどの性能をしているが、これまではタンクのシールドやバリアに阻まれる機会が多かった。しかし、簡単に高台へアクセスできるようになったことで、射線を広く通せるようになりアルティメットによるキルもより狙いやすくなるはずだ。
アナとバティストはやはり、ライフウィーバーのヒール能力が心許ない分、メインヒーラーとして起用したほうがよいだろう。
マーシ―もヒール能力は高いが、なによりもライフウィーバーが高台にいることで、高所に逃げたりと自身の倒されるリスクを軽減できるので、ひとりそういったポジションを維持または作り出せるヒーローがいると、マーシ―使いの筆者として大変ありがたい。
また、もしライフウィーバーを使うのであれば、高台の確保を積極的に狙っていってほしい。勝負するうえで重要なポイントならタンクかダメージヒーローを引き寄せても問題ないだろう。そうすることでほかの味方も戦いやすくなるはずだ。
操作感について
回復キャラというよりかは、味方の位置に対して効果のあるアビリティが揃っているという、まさにさまざまな支援を行える“サポート”ヒーローといった性能で新鮮に感じられた。
同時にどのように自分が立ち回り、味方を助けていくのかといった運用そのものの難しさも感じられたので、何度も使用して多くのシチュエーションを経験していくしかないだろう。
ただ、状況を素早く判断でき、的確にペタル・プラットフォームやライフグリップを使っていけるようになれば、相手の予想を超えてこちらが優勢に戦えたりと、意表を突くのに最適なヒーローになるはずだ。このあたりはシンメトラと似ているように思う。
人物背景について
ライフウィーバーは、自立型都市“ユートピア”を建設したヴィシュカー・コーポレーションの子息であることが判明している。しかし、ユートピアを牢獄のように感じ、親の元を離れ、自然を求め冒険にでることになったそうだ。
背中の花弁や機械化した右腕、神聖な意味合いを持つ“蓮”をイメージしたアビリティなど、花や植物がモチーフになっているところからも彼のバックグラウンドがうかがえる。
また、ヴィシュカー・コーポレーションといえば、シンメトラが所属している企業でもある。ゲーム内でのシンメトラとの掛け合いセリフなども気になるところだ。
オリジン・ストーリー:ライフウィーバー|オーバーウォッチ 2
以上で、体験リポートを終了とする。
これまでのヒーローにはない高所への足場を生成できるといった、新たな戦法の可能性を秘めている“ライフウィーバー”。今後どんな使われ方をして対戦を盛り上げてくれるのか、非常に楽しみだ。
からの記事と詳細 ( 『オーバーウォッチ2』新サポートキャラ“ライフウィーバー”を徹底解説! 味方を引き寄せたり、危ない敵を高所に浮かせたり、巨樹を植えて周囲をヒールしたりと癖が強すぎなヒーロー登場 - ファミ通.com )
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