北海道大や九州大の研究チームは、探査機はやぶさ2が採取した小惑星リュウグウの砂試料から、遺伝物質のリボ核酸(RNA)を構成するウラシルという塩基が見つかったと、21日付の英科学誌に発表した。RNAは細胞内でたんぱく質の合成などを担う。体内で代謝などに関わるビタミンBの一種ナイアシンも検出された。
地球で最初に誕生した生命は、約40億年前に降り注いだ隕石(いんせき)に含まれた物質が材料になったとの説がある。北大の大場康弘准教授(宇宙化学)は「小惑星のRNA成分が地球の生命に直接つながるとは断言できないが、小惑星から同一の成分がもたらされたこと…
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