ソウルライクアクションRPG『Bleak Faith: Forsaken』開発元のArchangel Studiosは、同作のアセット盗用騒動について、Epic Games側の見解とする内容を公開した。同作については、一部アニメーションが『エルデンリング』など、フロム・ソフトウェアが開発したゲームから盗用されたものではないかとの疑惑が浮上。Archangel Studiosは、アセット商品に問題があるとして疑惑を否定し、Epic Gamesに問い合わせていた。
『Bleak Faith: Forsaken』は、広大なオープンワールド世界を舞台にするアクションRPG。強敵に立ち向かい、死を繰り返しながらも成長していく、いわゆる“死にゲー”あるいは“ソウルライク”と呼ばれるゲームである。本作に向けては先日から、ユーザー指摘により『エルデンリング』といったフロム・ソフトウェア作品からの一部アニメーション盗用疑惑が持ち上がっていた。
指摘を受けた開発側は、Steamコミュニティや公式Discordサーバーを通じて回答。開発側に盗用の意図はなく、Unreal Engine マーケットプレイスにて購入したアセットのなかに、フロム・ソフトウェア作品から無断盗用されたアニメーションが混入していたとの見解を示した。また、同スタジオはEpicカスタマーサービスとアセットの販売者に本件について問い合わせているとしていた(関連記事)。
『Bleak Faith: Forsaken』開発元は3月14日、Epic Games側の応答とする内容を公開した。まずEpic Gamesは各アセット出品者について、マーケットプレイスの規約にもとづいた“適切な権利”を保持することを同社に対して表明し保証する、としている。つまり、規約の遵守は出品者の義務ということだろう。
一方でEpic Games は「サードパーティコンテンツを提供するストアついて、Epic Gamesは個別に検証する立場にはなく、そうしたストアが権利(マーケットプレイス利用規約)を遵守していることを顧客に保証しない」とも返答。出品者は規約を守るべきであるものの、それを逐一監視・強制する義務はEpic Games側にはないとの姿勢だ。また今回問題となったアセットが盗用か否かについても判断を避けたと見られる。
Epic Gamesの返答に対して開発元は、「満足できるものではない」とコメント。販売アセットの権利関係に不安があるため、マーケットプレイスで購入したアセットを、近日中にすべて変更する決断を報告した。既に最新のパッチでは一部アニメーションが変更されており、問題がある他のアニメーションも順次、変更される予定だという。最後に、問題を提起してくれたプレイヤーに感謝のコメントを述べた。
「ゲーム開発用に購入したアセットが、実は盗用されたものだった」とのケースはこれが初めてではない。かなり荒々しく楽しげなゲームプレイが人気を呼んだ3DオープンワールドアクションRPG『ファイナルソード』もその一例だ。本作に盛り込まれた音楽アセットにおいて、『ゼルダの伝説』シリーズ楽曲の無断使用が判明。一時的とはいえNintendo Switch国内版の配信が停止されたことがある(関連記事)。
ゲーム開発において、アセットの購入・利用は当たり前のことだ。しかしアセット商品自体に盗用などの問題がある場合、今回のようなトラブルにつながりかねない。Archangel Studiosも今回の声明にて、オンラインストアでアセットを購入する際には細心の注意を払うよう、ほかのインディークリエイターに呼びかけている。紆余曲折を経た『Bleak Faith: Forsaken』の今後に期待したい。
『Bleak Faith: Forsaken』は、PC(Steam)向けに配信中。
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