いでよ! どこでもドア!
離れたところにある量子同士の瞬間的な情報伝達を可能にする、ワームホールを模倣できることが明らかになりました。この研究成果はnatureに掲載され、 論文の筆頭著者であるMaria Spiropuluは「量子もつれ、時空、量子重力の関係は、基礎物理学における最も重要な問題の1つであり、理論研究の活発な分野です。私たちは、量子でこれらのアイデアをテストするための小さな一歩を踏み出すことに興奮しています」と研究所のリリースで述べました。
つまりどういうこと?
1枚の紙と鉛筆をイメージしてください。その紙を折りたたんだときに重なる部分に鉛筆を刺します。これを実験に置き換えると紙は時空で、鉛筆を刺した穴がワームホールです。ワームホール(鉛筆を刺すこと)によって、元々遠かった2つの領域(紙)を行き来することができるようになりました。
今回の研究は、遠く離れた場所の情報が瞬間的に伝わったことで、理論上ワームホールを模倣できることについて述べられています。
アインシュタインも研究してたワームホール
ワームホールはアインシュタインも研究しており、「spooky action at a distance.(遠くでの不気味な行動)」という名前で呼んでいました。これが理論物理学では量子もつれに相当します。遠距離でも絡み合った量子粒子は、お互いのスピン(粒子が持つ角運動量のこと)で定義されるということです。量子粒子はこのユニークな特性により、テレポーテーションを解明するための素晴らしいテスト環境として考えられています。
量子コンピューターが検証をアシスト
2017年別のチームは、理論上ワームホールが重力で記述されることと、量子情報の伝達が同じであることを実証しました。最近のチームは数年前からこの問題を自身での検証することを試みています。彼らは関係が同じであることだけでなく、送信された情報を重力的あるいは量子もつれに変換して記述することを目指しました。この検証のために、Google(グーグル)の量子プロセッサSycamore(シカモア)が使用されています。
アインシュタインらがワームホールを説明してから87年。もうすぐ100年の節目を目前に、ワームホールの謎を解き明かす科学者は現れるでしょうか。
からの記事と詳細 ( ミニワームホール作成に成功? カリフォルニア工科大学物理学者らが論文発表 - GIZMODO JAPAN )
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科学&テクノロジー
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