日本マイクロソフトは1月31日、ゲームコンソール Xbox Series XおよびXbox Series Sの価格改定を発表した。新たな価格は、Xbox Series Xが59,978円、Xbox Series Sが37,978円と、現行価格と比較して5,000円の値上げとなる。新価格は2月17日より適用される。なお、日本以外の価格に変更はなく、499ドル(約64,892円)、299ドル(約38,883円)のまま。
2022年8月、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、プレイステーション 5の値上げを発表した。ゲームコンソールと言えば、ローンチの翌年にはカラバリ展開、続いて部材を効率化した新型機の投入、そして数年後には値下げというのが定番だったが、異例の“値上げ”を敢行したのだ。
この背景には、世界的な物価の上昇や為替の変動などがあり、「ついにゲーム業界にも影響が」ということで驚きこそ少なかったが、“初物を避け、安くなってから買う”というゲームファンにとっては寝耳に水の事態で、転売行為の横行もあり、品薄に拍車を掛けた印象がある。
こうした中で、あえて静観したのがMicrosoftで、追随値上げを行わず、現行機の中では比較的生産しやすいとされるXbox Series Sを大量に市場に投入することで地道にシェア奪還に務めた。依然としてトップシェアを誇るNintendo Switchが衰退期に入る中、ゲームコンソール市場のシェア争いはいよいよ混沌としてきた。
東京ゲームショウ2022でのフィル・スペンサー氏とのインタビューでも否定してきた値上げだが、2023年2月、ついに値上げに踏み切る。日本マイクロソフトは、今回の値上げについて「現地価格の影響を定期的に評価し、地域間の合理的な整合性を確保している。今回の変更はその評価に基づき、調整した結果」としている。
値上げ幅は、PS5の5,500円に対して5,000円で、後出しの利を活かして“割安のゲームコンソール”のポジションは維持。Xbox Series X|Sは、PS5の極端な品薄により、相対的にXbox Series Sの存在感が向上するという漁夫の利的な部分があったが、特に日本市場では絶対数はまだまだ少なく、Nintendo SwitchやPS5とがっぷり四つというところまでは到ってないのが現状だ。今回の値上げは、日本市場における流通量増加の狼煙となってくれることを期待したい。
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