多くのマウスには、ごくシンプルな低価格モデルを省き、たいていメーカー独自のユーティリティが用意されており、公式ホームページから無料で入手することができる。しかし、メーカーによってこうしたユーティリティの内容に多少の違いがあり、使い勝手がどう変わってくるのか気になる人もいるだろう。ここでは、以下のメーカーのユーティリティの違いを詳しく紹介していく。
アプリの登録 | キー割り当て | DPI設定 | ジェスチャー | マクロ | |
---|---|---|---|---|---|
ロジクール Logi Options+ |
○ | ○ | ○ | ○ | × |
Razer Synapse 3 |
○ | ○ | ○ | × | ○ |
Microsoft マウスキーボードセンター |
○ | ○ | ○ | × | ○ |
エレコム マウスアシスタント 5 |
○ | ○ | × | ○ | × |
ケンジントン KensingtonWorks |
○ | ○ | × | × | × |
※バージョンや使用するマウスによって機能が異なる場合があります
マウス用ユーティリティには、基本的なものとして「アプリケーションを登録する」機能と、それと対になる「マウスの動作をカスタマイズする」機能が備わっており、Webブラウザといった特定のアプリケーションにショートカットキーを割り当てるなど、自分好みの設定を適用できるようになっている。
たとえば、マウスのサイドボタンに対して、Webブラウザに画面キャプチャを、テキストエディタにはコピー&ペーストのショートカットキーを割り当てるといったことができ、1つのボタンをアプリケーションに応じて使い分け可能だ。
ほかにも、スタートメニューの起動やウィンドウの最大化/最小化、仮想デスクトップの切り替えなど、Windowsの操作を割り当てるといったこともでき、中にはマウスジェスチャーで機能や操作を設定できるものもある。こうしたカスタマイズにより、PCの作業効率を飛躍的に向上できてしまうわけだ。
それでは、それぞれのユーティリティの使い勝手や設定手順について、目的別に解説していこう。
メイン画面とアプリの登録方法
まずは、マウス向けユーティリティのユーザーインターフェイスと、カスタマイズに必要なアプリケーションの登録手順を見ていくことにしよう。
ロジクール「Logi Options+」
ロジクール「Logi Options+」(Ver.1.10.9317)のメイン画面には、中央にデバイスの画像、左側に各種機能にアクセスするボタン、右上に登録されているアプリケーションのアイコンが配置されている。Logi Options+のユーザーインターフェイスはスッキリとしていて見やすく、とても扱いやすい。洗練されたモダンなユーティリティといった印象である。
アプリケーションをLogi Options+に登録するには、画面右上の「+」ボタンをクリックする。使用する環境によっては、すでにいくつかのアプリケーションが登録されているかもしれないが、これはLogi Options+の自動認識によるもの。EdgeやWord、Photoshop、Zoomなどに対応しており、これらがPCにインストールされている場合は、定義済み設定を自動的に適用してくれるのだ。
筆者の環境で自動認識されたのは、Microsoft EdgeとGoogle Chromeの2つで、愛用のFirefoxは登録されなかった。こうした非対応のアプリケーションに関しては、手動で登録する必要があるわけだ。「+」ボタンをクリックすると画面右側にアプリケーションの一覧が表示されるので、この中から追加したいものにチェックを入れ(複数選択可)、「確認」ボタンを押せば登録完了である。
もし、この一覧に目的のアプリケーションが表示されない場合は、リスト最下の「その他のアプリケーションを追加」ボタンをクリック。ファイル選択ダイアログが起動するので、プログラムファイルを直接指定すればよい。
Razer「Synapse 3」
Razer「Synapse 3」(Ver.3.7.630.62903)の初期画面には、最上段に「SYNAPSE」「マウス」「プロファイル」のタブが、その下に「ダッシュボード」「モジュール」「グローバルショートカット」のタブが配置されている。このようなタブの入れ子構造となっているのが、Synapse 3のインターフェイスの大きな特徴だ。
Synapse 3におけるアプリケーションの登録は、今回試用したほかのユーティリティと比べ、ひと手間かかる仕様になっている。まずカスタマイズの保存先となる「プロファイル」を作成し、そのプロファイルに対してアプリケーションを紐付ける、という手順を取る。少々煩雑だが、1つのプロファイルに複数のアプリケーションをリンクできるため、それらのアプリケーションすべてに設定を適用できるメリットがあるのだ。
まず、「プロファイル」→「デバイス」タブに移動する。「デバイス」画面には、「コンピュータ名-Default」と名付けられた既定のプロファイルが用意されており、その上にある「+」ボタンをクリックすることで、既定プロファイルの複製を作成できる。デフォルトのままでは分かりづらいので、たとえば「Web Browser」など、管理しやすい適切な名前に付け変えよう。
次に、「リンク中のゲーム」横の「+」もしくは「このプロファイルとリンクするゲームを〜」をクリックし、「ゲームの選択」ダイアログを起動する。筆者の環境では「Counter-Strike: Global Offensive」と「DOTA 2」が自動登録されていたが、これは、Synapse 3が元々ゲーミングマウス向けのユーティリティであるためだ。
通常のアプリケーションは自動では登録されないので、右上の「追加」ボタンを押し、表示されるリストの中から登録したいアプリケーションを選択する。一覧に目的のアプリケーションが表示されない場合は、「参照」ボタンからプログラムファイルを直接指定すればよい。これらの作業を繰り返すことで、1つのプロファイルに複数のアプリケーションを紐付けることができる。
なお、「デバイス」→「リンク中のゲーム」タブで、Synapse 3に登録されているアプリケーション/ゲームの一覧を確認可能だ。また、アプリケーション/ゲームの登録削除や、プロファイルとの紐付け解除なども、この画面から行なえるようになっている。
Microsoft「マウスキーボードセンター」
Microsoft「マウスキーボードセンター」(Ver.14.41.137.0)のメイン画面には、左側にデバイスの画像、右側に「基本設定」および「アプリケーション固有の設定」タブが配置されている。文字がやや小さいうえにテキスト量が多いためか、少しゴチャゴチャとした印象だ。
アプリケーションを登録するには、「アプリケーション固有の設定」タブに移動する。「追加」ボタンをクリックしてリストを表示し、登録したいアプリケーションを選択すればOKだ。
目的のアプリケーションがリストにない場合は、リスト最下にある「手動でプログラムを追加」からファイル選択ダイアログを起動し、プログラムファイルを直接指定する。このあたりの手順は、Logi Options+やSynapse 3と同様である。
このリストにはMicrosoft EdgeとWindows Explorerはあったが、メモ帳や付箋、メール、メディアプレーヤーなど、ほかの多くのWindows標準アプリケーションは表示されなかった。ただ、SkypeやTeamsには対応しているようである。
エレコム「マウスアシスタント5」
エレコム「マウスアシスタント5」(Ver.5.2.05.000)のメイン画面は、最上段にプロファイルを切り替えるドロップダウンメニュー、その下に「ボタン機能割当」「プレゼンテーションモード機能割当」「ジェスチャー機能割当」のタブが並んでいる。全体的に、やや古めかしい感じのインターフェイスである。
マウスアシスタント5の場合、Synapse 3と似たプロファイル方式を導入しており、アプリケーションの登録には若干の手間がかかる。まず、メイン画面右上の「プロファイル編集」ボタンから「プロファイル編集」ダイアログを起動し、新しいプロファイルを作成する。Synapse 3と同様、1つのプロファイルに複数のアプリケーションを紐付けられるので、それを考慮した名前を付ければ後々管理しやすくなるはずだ。
次に、「割り当てるプログラム」の「追加」ボタンをクリックし、「割当プログラムの選択」ダイアログで紐付けたいアプリケーションを選択する。この一覧に目的のアプリケーションが表示されない場合は、「参照」ボタンからファイル選択ダイアログを起動して、直接プログラムファイルを指定しよう。
この作業を繰り返すことで、1つのプロファイルに複数のアプリケーションをリンクできる。
最後に、メイン画面の「OK」もしくは「適用」ボタンを押す。これを忘れてマウスアシスタント5を終了すると、今までの作業がすべて失われてしまうので、気をつけよう。
ケンジントン「KensingtonWorks」
ケンジントン「KensingtonWorks」(Ver.2.4.0)のメイン画面には、中央にデバイスの画像、上段にツールバー、左側には「ボタン」「ポインター」「スクロール」タブが配置されている。インターフェイスのパーツやテキストは大きめに取られており、各機能にもアクセスしやすく、使い勝手に配慮したデザインとなっている。
アプリケーションの登録は、ツールバーの「すべてのアプリケーション...」から行なう。マウスカーソルをホバーするとメニューが表示されるので、右側の「+」ボタンをクリックし、リストの中から登録したいアプリケーションを選択すればよい。
目的のアプリケーションが表示されない場合は、リスト最下にある「その他」ボタンからファイル選択ダイアログを呼び出し、プログラムファイルを直接指定する。ほかのユーティリティと同様の操作だ。
ちなみに、同じくツールバーにある「クラウドにバイ...」(「バインド」が途中で切れてしまっているようだ)からは、設定ファイルをGoogle DriveもしくはMicrosoft OneDriveに自動アップロードするセッティングを行なえる。どちらかのアカウントを所有しているなら、初めにこの設定を済ませておくとよいだろう。
マウスボタンに機能を割り当てる
アプリケーションをユーティリティに登録し終えたら、次はマウスのカスタマイズだ。元から備わっている設定(便宜上、以降はグローバル設定と呼称する)に加え、登録したアプリケーションやプロファイルに対して個別にカスタマイズを行なうことが可能だ。
アプリケーション/プロファイルごとの設定はアプリケーションがアクティブの間だけ有効化され、それ以外はグローバル設定が有効化されるようになっている。
ロジクール「Logi Options+」
Logi Options+では、メイン画面右上に登録したアプリケーションのアイコンが並んでおり、ここからカスタマイズの対象を選択する。
デバイス画像のマウスボタンをクリックすると、画面右側に設定できる項目のリストが表示されるので、割り当てたい機能を選択すればよい。左右ボタンはカスタマイズの対象外で、変更できない仕様となっている。
また、メイン画面左の「ポイントとスクロール」ボタンからは、カーソルやホイールの設定を行なえる。Logi Options+の場合、DPIは50単位で調節可能だ。また、スクロールの速度や方向反転、ロジクール独自のSmartShift機能のオン/オフなど、細かな設定と調節を行なうことが可能である。
Razer「Synapse 3」
Synapse 3の場合は、「マウス」→「カスタマイズ」タブでボタンの割り当てなどを設定する。まずは「プロファイル」ドロップダウンメニューから、設定したいプロファイルを選択。デバイス画像のマウスボタンをクリックすると、画面左側に設定可能な項目が表示されるので、割り当てたい機能を指定すればよい。左ボタンはカスタマイズできない仕様である。
ここで注目したいのは「HyperShift」機能だ。これは、HyperShiftボタンを押している間だけ、ボタン設定がセカンダリにシフトするというもの。つまりHyperShiftを利用すれば、ボタン数が倍増したのと同様の効果を得られるわけだ。
マウス画像の下にある「標準」を「HyperShift」に切り替えた状態でセットした設定が、セカンダリとして機能するようになる。ちなみに、セカンダリ設定なら左ボタンもカスタマイズ可能だ。
また、「マウス」→「パフォーマンス」タブでは、プロファイルごとのDPI調節が可能だ。DPIは5ステージに分かれており、50単位で調節できる。「ステージの数」メニューからは、DPIステージを増減することも可能。なお、ホイールに関する設定は用意されていないようだ。
Microsoft「マウスキーボードセンター」
マウスキーボードセンターには、前述した通り「基本設定」および「アプリケーション固有の設定」タブが配置されており、前者がグローバル設定を、後者がアプリケーションごとの設定を行なえるセクションになっている。
ボタンのリストからカスタマイズしたいものを選び、好みの機能を割り当てよう。なお、アプリケーション固有の設定では左右ボタンの設定を変更できないなど、基本設定より制限が加えられている。
スクロールホイールの速度やDPIの調節は、それぞれ、「基本設定」タブにある「ホイール」および「DPI設定」の項目から行なえる。スクロールホイールは速度や方向の反転、DPIは今回使用したマウスでは200DPIごとの設定が可能だった。
エレコム「マウスアシスタント5」
マウスアシスタント5の場合、まずメイン画面の上部にあるドロップダウンメニューから、設定したいプロファイルを選択する。
マウスボタンの設定変更は「ボタン機能割当」タブの画面右側に列挙されているメニューから行なえるわけだが、すべてのボタンに対してカスタマイズできるようになっており、ほかのユーティリティと比べて自由度が高い仕様だ。ただし、マウスによるPC操作の喪失を避けるため、左クリックはいずれかのボタンに設定しておかなければならないので、注意である。
エレコム独自の「フライングスクロール」についても触れておこう。これは、「回転数」で指定した分だけすばやくホイールを回すと、即座に自動スクロールに移行するというユニークな機能だ。
マウス画像の下にある設定項目から、回転数や回転速度、スクロール速度をカスタマイズし、自分好みに調節できる。縦スクロールを多用する使い方をしているなら、一度試してみる価値のある機能である。
ケンジントン「KensingtonWorks」
KensingtonWorksにおけるカスタマイズは、メイン画面の左側に配置されている「ボタン」「ポインター」「スクロール」の各タブに集約されている。
もちろん、ボタンの割り当ては「ボタン」タブからだ。今回使用した「Expert Mouse Wired Trackball」の場合、搭載されている4個のボタンに加え、上側ボタン2個の同時押し、および下側ボタン2個の同時押しの計6箇所についてカスタマイズが可能であった。ボタンに割り当てられる機能は多数用意されているが、カテゴリ分けにより整頓されており、目的のものを探しやすくなっている。
「ポインター」タブでは、マウスカーソルの速度や加速度、修飾キーを押している間だけカーソルを遅くする「遅いポインター」などを設定できる。また、「スクロール」タブでは、スクロールリング(通常のマウスであればホイール)のスクロール速度や慣性、スクロール方向などを設定可能だ。
ジェスチャー機能を割り当てる
ジェスチャー機能は、ジェスチャーボタンを押しながらマウスを特定の方向に動かすことで、割り当てておいた機能を発動するというものだ。ジェスチャー機能はLogi Options+とマウスアシスタント5に搭載されている。
ロジクール「Logi Options+」
Logi Options+の場合は、ボタンに割り当て可能な機能のリストに「ジェスチャー」が用意されており、上下左右の4方向の動きに対してさまざまな機能を設定することができる。なお、今回使用したマウスのMX MASTER 3Sでは、初期状態で親指ボタンがジェスチャーボタンとして登録されていた。
マクロ機能を割り当てる
マクロとは、キーボードやマウスの入力を記録しておき、ボタン1つで再生する機能のことだ。マクロ機能はSynapse 3とマウスキーボードセンターに搭載されている。
Razer「Synapse 3」
Synapse 3の場合、マクロ機能はデフォルトでは搭載しておらず、外部モジュールとして用意されている。
「SYNAPSE」→「モジュール」タブにあるリストから「マクロ」モジュールをインストールすると、画面最上段に「マクロ」タブが表示され、マクロを作成できるようになる仕組みだ。作成したマクロは、「マウス」→「カスタマイズ」タブから、任意のボタンに割り当てることで使用可能となる。
まとめ - どのユーティリティも基本機能はしっかりしている
それでは、まとめに入ろう。
今回試用した5種のマウス向けユーティリティは、基本機能である「アプリケーションを登録する」および「マウスの動作をカスタマイズする」については同様の機能を備えており、いずれも問題ない水準の性能であった。
大きく異なっていたのは、やはり各々のユーザーインターフェイスである。ソフトウェアのインターフェイスは、メーカーの工夫がよく現れるところだからだ。
中でも異彩を放っていたのは、RazerのSynapse 3だろう。前述した通り、Synapse 3は元々ゲーミングマウス向けのユーティリティで、そのまま通常マウス向けとして転用しているものだ。そのため、派手過ぎるビビットな色使いや、散見される“ゲーム”の文言、ゲームを自動認識する仕様など、実用上問題ないものの違和感を感じる部分が多く残されていた。
もっとも使いやすかったのは、ロジクールのLogi Options+である。Logi Options+のインターフェイスは、シンプルかつモダンでユーザビリティに優れており、エレガントささえ感じるほど。4方向までと限定的ではあるが、ジェスチャー機能を搭載している点も、大いに評価できるポイントである。
ジェスチャー機能に関しては、多数のジェスチャーを作成できるエレコムのマウスアシスタント5がダントツだ。この高性能なジェスチャー機能のおかげで、ボタン数によらず、多くの機能をマウスに割り当てることが可能となっている。ただ、古めかしいインターフェイスに関しては、改善の余地があるだろう。
今回触れなかった機能も含め、より機能が充実しているのは、Logi Options+とSynapse 3の2つだ。次点でマウスアシスタント5である。MicrosoftのマウスキーボードセンターやケンジントンのKensingtonWorksは、使いやすいインターフェイスを備えるものの、機能面では一歩譲る格好だ。もちろん、いずれのユーティリティも基本機能はしっかりしているので、不満を感じることは少ないハズである。
使用したマウスの紹介
ロジクール「MX MASTER 3S」
ロジクール「MX MASTER 3S」は、数あるロジクール製マウスの中でも最高峰に位置するフラグシップ機だ。ロジクール史上、最も精度の高い「Darkfield」センサーを備えており、ガラスを含むほとんどの素材面で使用可能。また、1秒間に1,000行をスクロールできる「MagSpeed電磁気スクロール」機能を搭載する。
Razer「Pro Click」
Razer「Pro Click」は、Humanscaleとの共同開発による、洗練されたエルゴノミクスデザインが魅力のハイエンドマウス。高性能ゲーミングマウスにも搭載されている「Razer 5G」センサーを採用し、スイッチは最大5,000万回のクリック耐性を備える。また、最大で4台のデバイスとのペアリングが可能だ。
Microsoft「Ergonomic Mouse」
「Ergonomic Mouse」はMicrosoft謹製のオフィス向けマウスで、センサーには最大3,200DPIの「BlueTrack」を搭載。握りやすく疲れにくいエルゴノミクスデザインを採用しており、長時間の使用による負担を軽減する設計だ。ホイールは金属製で、高級感あるアクセントとなっているのもポイント。無線モデルも用意されている。
エレコム「M-XGM15BBBK」
エレコム「M-XGM15BBBK」は、持ちやすさを重視した5ボタンマウスだ。マウス操作時に特に圧がかかる基節骨、母指球筋、中節骨、中手骨の4箇所になじむ設計で、指への負担を軽減したとする。また、本体側面を滑りにくいレザー調のサイドグリップとし、操作性を高めている。ペアリング切り替えスイッチも搭載。
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