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Saturday, July 3, 2021

ブラジルのスマホ泥棒の目的は本体じゃなくて銀行データ - ギズモード・ジャパン

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犯罪もテクノロジー化!

ブラジル・サンパウロではスマホを狙ったスリの犯罪が多発しています。スリたちはスマホを売り飛ばして現金化するのか…と思ったらなんとそうじゃないんですって。ヤツラの狙いはスマホに入っている銀行口座へのアクセス

何千万円もの被害に遭っている人も

ブラジルの新聞Folha de S.Pauloが伝えるところによると、このタイプの犯罪はコロナのパンデミックが始まったころから横行しだして、現在はスマホから銀行口座情報を盗むということに特化したギャング集団までいるんだそう。地元の警察はこの手の犯罪にさらに目を光らせているとのことですが、スリで入手したスマホから銀行口座の情報を引き出している手口は明らかになっていないようです。サンパウロ警察の警察庁は、どうやらスマホのオーナーがすでにロック解除したスマホを狙っていると話しています。「一般的に、Androidユーザーで地図アプリのWazeを使って車を運転している人がターゲットとなっています。iOSをジェイルブレイクするのはより難しいからでしょう」とのこと。

犯人たちは盗んだスマホの中の銀行口座を開くことに成功したら持ち主に気づかれる前に素早く送金をおこなうそうです。一番最近のケースだと、メールで被害者本人を装い、銀行へコンタクトし、本人であると説得。何千万円も他のアカウントへ送金したとのことです。

今のところどれくらいの人が被害に遭っていくらの被害額なのかという情報は公開されていませんが、サンパウロ消費者保護機関がスマホの持ち主を守る規則を作ったり、銀行のセキュリティ強化を呼びかけたりしていることから、かなりの被害があると推測できます。「消費者保護機関はすでにスマホ盗難のギャングたちの目的はスマホの取引ではなく銀行口座への侵入だということを把握しています。これは我々のハッカーたちが突き止めたことです」と消費者保護機関のサイトには書かれています。

被害者にとってはスマホをすられることも最悪なのにさらには中の情報、そしてお金まで勝手に送金されてスッカラカンにされるという事態で、またまたさらには銀行が銀行口座のパスワードを定期的に変更しなかった顧客については返金するのを拒否するケースもあるようです。こういったことから被害者vs銀行の訴訟も数件おこなわれているとのこと。

ブラジルやラテンアメリカに住む人にはパスワードをスマホで保存しないこと、そしてパスワードを定期的に変更することが呼びかけられています。

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