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Friday, April 9, 2021

火星で11日にヘリ初飛行 ライト兄弟の「魂」搭載 - 産経ニュース

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火星探査車「パーシビアランス」(右)と火星ヘリ「インジェニュイティ」の自撮り写真。探査車のロボットアームの先端にあるカメラで撮影=6日(NASA/JPL-Caltech/MSSS)
火星探査車「パーシビアランス」(右)と火星ヘリ「インジェニュイティ」の自撮り写真。探査車のロボットアームの先端にあるカメラで撮影=6日(NASA/JPL-Caltech/MSSS)
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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス」に搭載されていたヘリコプター「インジェニュイティ」が11日、予定通り飛行実験を実施する見通しとなった。NASAジェット推進研究所が9日(日本時間10日未明)明らかにした。試験飛行に成功すれば、地球以外の天体で初めて動力飛行するヘリとなる。

 同研究所によると、ヘリは火星時間の11日昼に当たる、日本時間12日午前11時54分に火星のジェゼロ・クレーターから飛び立つ。ヘリは秒速1メートルで地表から3メートルの高さに達した後、空中に最大30秒間とどまる計画。

 飛行の成否を示すデータは、同日夕方に火星から地球に届く見込みで、NASAは動画サイト「ユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=ND7YO715QOE)」などを通じて、データを受信するチームの様子を配信する。最初のデータが受信できるのは午後5時15分頃だという。飛行の様子は、パーシビアランスが搭載する2つのカメラで撮影するが、その画像が届くのは深夜になる見込み。ヘリ本体のカメラの画像が届くのはさらに後になるという。

 火星ヘリの試験飛行は、将来の火星探査や科学研究に生かすための技術検証だ。NASA本部のトーマス・ズルブチェン科学副長官は、「インジェニュイティがライト兄弟に触発されたように、今回のミッションで得られるデータやインスピレーション(刺激)が、未来の探検家たちの飛躍につながるだろう」とコメントした。

 インジェニュイティには、ライト兄弟が1903年に初飛行に成功した「ライトフライヤー号」の翼に使われていた布の切れ端が搭載されている。

 試験飛行に向けて、すでに翼を低速で回転させるテストを実施。その様子をパーシビアランスのカメラが捉えた動画も公開された。11日の飛行直前まで、このようなテストやシステムのチェックを繰り返して調整を進める。

NASAの公式ホームページ(https://mars.nasa.gov/resources/25796/ingenuity-begins-to-spin-its-blades/

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