睡眠確保の妨げとなるものに「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」を挙げる人が男女ともに１２．２％に上ることが、厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。２０代で割合が最も高く、３０～４０代でも多かった。前回調査は２０１５年で、男性７．７％、女性８．１％だった。今年の調査によると、全体を通して、１日の平均睡眠時間は６時間以上７時間未満の割合が最も高く、男性３２．７％、女性３６．２％だった。
睡眠の質について、週３回以上あった出来事を複数回答で質問すると、「日中、眠気を感じた」人の割合は男性で３２．３％、女性で３６．９％。２０代では男性で４０．５％、女性で４６．７％。５０代まで男女ともに最多だった。７０歳以上の女性では「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った」が３２．６％で一番多かった。
睡眠確保の妨げになる点に関しては、若い世代ほど就寝前の携帯電話などへの熱中を挙げる人が多く、２０代で男性の４３．２％、女性の４２．７％に上った。仕事が４２．１％の３０代男性、育児が３０．９％の３０代女性でも、携帯電話などへの熱中がともに２６．８％。５０代以上では「特に困っていない」との回答が多かった。
【用語解説】国民健康・栄養調査
生活習慣病対策などの基礎資料にするため、健康増進法に基づき厚生労働省が毎年実施している。調査項目は身長、体重、血圧、腹囲などの身体的データと、食事の摂取状況や飲酒、喫煙、睡眠、運動など幅広い。喫煙率のように毎年調査する基本項目のほかに、社会状況に応じて数年おきに質問する重点項目がある。１９５２年に国民栄養調査として始まり、２００３年の健康増進法施行を機に現在の名称になった。
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就寝前の携帯熱中 男女ともに12.2％ 国民健康・栄養調査 - SankeiBiz
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