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Tuesday, May 5, 2020

コロナ対応 感染疑い、アプリで健康管理 ヘルステック研開発、無償提供 - SankeiBiz

 新型コロナウイルスへの感染疑いがある濃厚接触者の健康管理に役立つアプリが人気を呼んでいる。ヘルスケアとITを融合したヘルステックベンチャーが開発し、無償提供を始めたところ、利用者は提供開始から2カ月で1万8000人(ダウンロード数)を突破。毎日電話で一人一人の健康状態を確認していた保健所の業務負担を軽減できる上、感染リスクにさらされる病院や学校、企業も利便性に着目しており、利用者は年末には10万人を超える見通しという。

 京大と共同研究

 開発・運用しているのはヘルステック研究所(京都市左京区)。京都大学と個人の健康・医療情報を一元的に記録・活用するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)アプリ「健康日記」を共同研究する中で、新型コロナ感染拡大を受け健康観察機能を追加、「健康フォローアップ特設ページ」を開設した。

 ページを開くと体温やせき、息苦しさ、鼻水、体のだるさ、下痢といったチェック項目が並ぶ。自宅療養する要観察者が症状の有無をメールで報告。受け取った保健所など健康管理者はデータから健康状態を確認。感染が疑われる場合、PCR検査を実施する。

 観察項目やデータ送信先との課題整理、個人情報の扱いなどは、PHRの標準化と活用促進に取り組む「京大データヘルス研究会COVID-19対策チーム」が担当。それをヘルステック研がアプリで具体化した。

 新型コロナの感染拡大で、医療従事者には大きな負担がかかっている。保険所は濃厚接触者や14日間の経過観察が求められる人を管理するため、毎日、電話などで症状を聞くことになっている。だが、業務負担が過重で連絡を取れないこともあり、報告を受けても症状を記録する時間もないという。

 ヘルステック研はこうした状況を改善しようと、人手不足の保健所向けにシステムを構築。和歌山市保健所が利用を開始したところ、それまでは4人の担当者が数時間かけて電話で症状を確認していた業務が、要観察者からのメール受信によって1人で一括管理できるようになった。

 データを自動で集計・分析するシステムも用意したことで作業効率が高まったという。

 多くの保健所採用

 アプリは厚生労働省からの案内や口コミで広がり、今では多くの保健所が採用。医療従事者の健康状態を把握するため、感染者と向き合う医師や看護師、医療スタッフを抱える病院や介護施設の利用も増えている。自衛隊や消防署、緊急事態宣言下でも仕事を続ける物流などの企業でも導入が進んでいる。

 現在は1日当たり500人増のペースで利用者が拡大しているが、要観察者だけでなく、ホテルや自宅で療養を余儀なくされる軽症の陽性者への経過観察にも利用される予定。

 同社の阿部達也社長は「まずは目の前の困難な状況を何とかしたいという人たちへの貢献が優先だが、新型コロナが収束し社会活動が復活したら、健康な人たちの健康状況の把握にも役立ちたい」と話した。(松岡健夫)

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