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Friday, May 15, 2020

浜松の30分間回泳中止 安全と健康考慮 - 中日新聞

クロールや平泳ぎで30分間回泳に挑戦する児童たち=2018年7月、浜松市西区の市総合水泳場トビオで

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 新型コロナウイルスの影響で、浜松市で七月に予定されていた市内小学生の伝統行事「三十分間回泳」の中止が決まった。今年は、学校再開後の水泳の授業にも安全対策が求められる。

 市小学校体育連合とともに行事を主催する市教委によると、臨時休業中の市総合水泳場トビオ(西区)で七月二十二、二十九、三十の三日間を予定していた。担当者は「新型コロナの収束が見通せず、十分に練習できない可能性がある。児童の安全と健康を考慮した」と説明する。一九六六年から続くが、中止は初とみられる。

 市内の学校関係者によると、大人数で一斉に泳ぐことで密集になる懸念に加え、長期休校による学習の遅れを取り戻すため七月末まで授業を行う学校があり、日程調整も難しいという。

 三十分間回泳は水難事故から身を守る目的で、足を着かず三十分間泳ぐか浮き続けることを目指す。主に五年生を対象に昨年は九十七校から約八千人が参加した。五年生の大半が合格し、翌年に再挑戦する六年生はわずか。来月から各校で水泳の授業が始まる見通しで、十分な練習環境が整えば、再挑戦は各校のプールで実施してもらう。

 来年は開催を考えているが、今年参加できない五年生が初挑戦になり、次の五年生も含めると例年の倍近い人数になるため、開催日数を増やすことなどを検討するという。

 全国では、今年の水泳授業の中止を決めた自治体もある。文部科学省の担当者は「塩素消毒されたプールの水の中で感染の可能性は低い」とした上で、実施に当たっては「更衣室などプールに入る前後を含めて密集を避けること」を注意点に挙げ、近く全国の教委に通知する。

(島将之)

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