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Saturday, May 30, 2020

自粛生活が健康に影響...生活習慣病 福島医大・島袋教授に聞く - 福島民友

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛などの措置が取られた。緊急事態宣言の解除で徐々に以前の日常に戻りつつあるが、これまでの自粛生活が健康に与える影響について福島医大糖尿病内分泌代謝内科学講座の島袋充生教授(57)に聞いた。

 島袋教授は、運動不足や食生活の乱れで生活習慣病が悪化してしまうことや、医師による健康チェックがおろそかになっているケースに懸念を示した。元々本県は生活習慣病のリスクが高いとされていることから「特に気を付けなければならない」と訴えた。

◆運動不足や食事乱れ悪化

―外出自粛や在宅勤務、学校休校が生活習慣病に与える影響は。

 「身体活動そのものが少なくなっていたり、食生活が乱れていたりすることが指摘されている。大人の場合、在宅で仕事するようになって食事へのアクセスが容易になり、間食が増えることがあるかもしれない。子どもの場合も、保護者が好きな物ばかり食べさせてしまうことなどによる栄養の偏りが心配される。メタボリック症候群の人が増えたり、糖尿病だった人がさらに悪くなったりすることが懸念される」

◆受診控え放置ケース多く

―自粛生活に起因して実際に健康を害しているケースはあるか。

 「生活習慣病は急激に何かが悪化して顕在化するという性質のものではない。ただ、外出自粛で受診を控えるよう勧められた人も多く、この間採血などの検査ができていないケースがある。血圧も測れていないなど健康のチェックがおろそかになっており、生活習慣病のコントロールが乱れている可能性は高い」

―どのような対策が求められているか。

 「対策としては従来の生活習慣病を防ぐための取り組みと同じだ。規則正しい食事やウオーキングなどの毎日の運動が必要だ」

―県民が特に気を付けるべきことは。

 「本県はメタボリック症候群の人の割合が全国ワースト4位。全国ワーストレベルであり、元々生活習慣病が心配される県だ。加えて重要な点は、糖尿病など生活習慣病だと医師から言われた後、治療せず放置しているケースが本県では非常に多いということだ。糖尿病と言われても放置していて、透析になってしまうほど悪化する人も全国と比べて多い」

 「一方、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受けた福島医大の調査では、避難や風評被害を受けたことに伴うストレスによってメタボリック症候群になったという人が結構多いことが分かっている。新型コロナウイルスで人々はストレスを感じるようになっているが、本県ではそのストレスが震災の時のように生活習慣病の悪化を招く可能性がある。本県では生活習慣病の正しい知識に基づく予防や治療が全国以上に求められていると言える」


 しまぶくろ・みちお 沖縄県名護市出身。琉球大医学部を経て、徳島大大学院医歯薬学研究部心臓血管病態医学分野特任教授などを歴任。2016(平成28)年から現職。

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May 31, 2020 at 08:17AM
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