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Tuesday, April 7, 2020

父親の健康状態が良くないと新生児の集中治療室入室リスクも高い、米スタンフォード大学病院研究 - @DIME

父親の健康が生まれてくる子の健康に影響する?

正常な妊娠と出産の鍵を握っているのは、父親と母親双方の健康であるかもしれない。

母親の妊娠前に父親の健康状態が良くない場合、生まれてくる児は、早産、低出生体重、新生児集中治療室(NICU)入室のリスクが高くなることが、新たな研究で明らかになった。

詳細は「Fertility and Sterility」3月5日オンライン版に掲載された。

この論文の筆頭著者で、米スタンフォード大学病院のAlex Kasman氏らは、78万5,809人の生産児(単胎)を対象に後ろ向きコホート研究を実施。父親の健康が母親の周産期および新生児のアウトカムに与える影響について調べた。

その結果、対象者の6.6%は早産(妊娠37週未満で出生)で生まれていた。父親に高血圧、肥満、糖尿病、がん、抑うつなどがあると、児が早産で生まれるリスクが19%、低出生体重児となるリスクが23%、NICU入室となるリスクが28%、それぞれ高いことが明らかになった。

また、パートナーの健康状態が良くない女性は、妊娠糖尿病や子癇前症などの妊娠合併症を発症する率が高かった。

父親の健康がどのような機序で生まれてくる児に影響を与えるのか、詳しいことは分かっていない。

しかし、Kasman氏はいくつかの要因が考えられるとし、「子どものゲノムの半分は父親に由来し、健康状態は遺伝子発現に影響を及ぼすことがある。それゆえ、父親の健康状態を左右する条件が遺伝子にも影響を及ぼすと考えるのは妥当だろう」と述べている。

また、父親の健康状態が胎盤に悪影響を及ぼすことも考えられ、それにより、生まれてくる児のアウトカムが変わる可能性もあると指摘している。

これまでの研究では、体内に取り込まれた環境中のタバコの煙や毒素と同様、不良な健康状態も精子の質に悪影響を及ぼし得るとするエビデンスが報告されている。

遺伝的要因が関与している可能性も考えられるが、明確にはなっていない。

「両親の健康状態が良くないと、妊娠合併症のリスクが高まるが、それでも、元気な赤ちゃんが生まれる可能性はある。だが、カップルがもっと健康管理に気を付ければ、その確率はさらに高くなるだろう」とKasman氏は述べている。

非営利団体マーチ・オブ・ダイムズの最高医療・健康責任者Rahul Gupta氏は、父親の健康不良は、母親も健康不良である可能性を示唆している場合があると指摘する。

例えば、肥満の男性は妻も肥満である率が高く、夫婦ともに糖尿病や高血圧を抱えている可能性がある。

また、Gupta氏は、父親の健康状態により精子の質が左右され、それが生まれてくる児にも影響を与えるという見方に同意している。

その上で、「これまで、妊婦健診に焦点を当てた取り組みに力を入れてきた。医療へのアクセスも改善され、状況は以前よりは良くなった。今後、さらなる改善を目指すには、妊娠前や妊娠中の管理に父親を巻き込んでいくことだ」と述べている。(HealthDay News 2020年3月10日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.fertstert.org/article/S0015-0282(19)32629-9/fulltext

構成/DIME編集部

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