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Thursday, February 13, 2020

ウェアラブルデバイスはより健康志向へ 最新展示に見る傾向 - ITmedia

 さまざまな最新ウェアラブルデバイスを展示する「第6回 ウェアラブルEXPO - ウェアラブル 開発・活用展 - 」が2月12〜14日まで、東京ビッグサイトで開催中だ。これまでウェアラブルデバイスのトレンドは、スマートウォッチ、メガネ型デバイス、センサーやフィルムを取り付けた衣類などの展示数の多さから見極めることができていた。しかし今年は、いずれも突出して展示数が多いとまではいえない。

 スマートウォッチもあれば衣類、メガネ、要素技術の展示もありと、バラエティに富んでいる。強いていえば、健康への意識の高まりや働き方改革の影響から、ヘルスケア関連の出展が目立っている印象だ。注目の展示をいくつか紹介しよう。

腰に装着して自分の走りをチェックできる

 アシックスとカシオ計算機は、共同開発したランニング用ウェアラブルセンサーを出展。加速度センサー、ジャイロ、GPSなどを搭載し、腰に装着するとランニング中のステップを測定できる。

 距離、ペース、ピッチ、ストライドなどの項目に加え、ランニングフォームに関する20以上の指標も取得。分析結果や評価は、スマートフォンアプリ上のレーダーチャートや3Dアニメーションで確認できる。連続稼働時間は150時間。発売時期は未定。

photo アシックスとカシオ計算機が共同開発したランニング用ウェアラブルセンサー
photo センサーを腰にクリップで装着

 カシオの腕時計「G-SHOCK」や「PRO TREK Smart」などを利用すると、ランニング中でもリアルタイムに測定中のランニング指標を確認できるようになる予定という。

世界初の完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン

 BoCoの「earsopen TW-1」は、世界初の完全ワイヤレス骨伝導イヤフォンだ。イヤーカフのように装着し、耳の穴をふさがない作りになっている。イヤフォンからのオーディオの音も外部の音も両方聞こえるので、電車の中ではアナウンスを聞き逃さず、屋外のランニングでは後ろから近づくクルマの音も聞こえる。連続使用時間は5時間。充電機能を備えたコンパクトなケースを付属する。今春発売予定で、価格は2万1800円程度。

photo BoCoの完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン「earsopen TW-1」
photo 耳を挟むように装着する。耳の穴はふさがない

指輪をかざしてキャッシュレス決済

 EVERING(McLEAR)は、NFCを搭載し、Visaのタッチ決済が可能なスマートリング「EVERING(エブリング)」を展示。決済機能のほか、鍵やチケットなどのID機能を持たせることができるという。IPX7の防水性能を備え、充電は不要だ。多彩なカラーバリエーションを用意するとしている。英国では既に販売しており、日本でも9月に発売予定だ。

photo プラスチックのクレジットカードやIDカードが指輪になったような印象

いびき防止デバイスが複数の企業から

 会場では、いびき防止デバイスが複数展示されていた。ウェザリー・ジャパンは「スノアサークル」シリーズのイヤフォンタイプ、アイマスクタイプ、喉に貼るデバイスを展示。イヤフォンは音と振動で、アイマスクと喉に貼るデバイスは振動で、睡眠を妨げずいびきを止めるという。

 専用アプリでいびきの回数や音量のほか、眠りの深さ、睡眠サイクル、寝姿勢などのデータを確認できる。

photo ウェザリー・ジャパンのスノアサークルシリーズのデバイス。左からイヤフォンタイプ、喉に貼るデバイス、アイマスクタイプ

 oneAは、大阪電気通信大学と共同で研究開発している「Sleeim」(スリーム)を展示。首に装着することで、呼吸をモニタリングし、いびきを検知。振動刺激によって正常な呼吸に戻すという。睡眠状態をチェックできる専用アプリも用意している。

photo oneAのSleeim。首に装着する

ウェアラブルデバイスを支える先端技術も展示

 東北パイオニアは、マルチカラーに対応した透過型有機ELディスプレイや、4辺狭額縁の有機ELディスプレイを展示。透過型ディスプレイは小型ながら、背景がしっかり見える状態で多彩な情報を表示しており、SF映画に出てくるような透明の表示デバイスを想起させる。

photo 円形で透明な有機ELディスプレイ
photo 時計などに応用できる
photo 厚さ0.1ミリの有機ELディスプレイ(右端)
photo 薄くしなやかで曲面に搭載できる

 カラーリンク・ジャパンは、同社のコア技術である「偏光」を利用したメガネ型のシースルーモジュールを展示している。スマホなどと接続すると、空間上できれいな大型映像を楽しめる。PCのモニターとしての用途を想定し、1m先に約28インチのモニターが見える設計になっている。もちろん、他人から映像は見えない。

photo あくまでシースルーモジュールの紹介

 筆者が試着したところ、シースルーなのでメガネの向こう側も見えたが、映像は解像度が高く、明るく鮮明に見えた。映画やアニメなども快適に楽しめそうだ。

 音声認識技術の「AmiVoice」で知られるアドバンスト・メディアは、対面業務に特化した音声認識ソフトとマイクデバイスを展示している。

photo スタッフと来客の声をそれぞれマイク2本で集音し、2ch集約デバイスで会話を収録する。対面でも言った言わないのトラブルが起こることがあり、こうしたソリューションが求められているという
photo 会話はテキストに出力でき、内容のチェックや教育に活用できる

 もともと同社は、コールセンターなどで会話を記録として残すサービスを提供しているが、顧客窓口や携帯電話ショップなどの対面業務でも、記録を残したいという要望が多いという。「音声認識AmiVoice 対面業務見える化ソリューション」を利用すると、対面での会話を音声認識ソフトでテキスト化し、応対記録、契約手続きなどの記録として保存できる。また、認識結果必要に応じてテキストに出力し、会話の品質評価や教育に活用できる。

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February 13, 2020 at 02:38PM
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