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Wednesday, February 26, 2020

“レモン”が健康感で人気上昇中、飲料各社が商品展開、糖ばなれの受け皿にも - 食品産業新聞社

各社のレモン関連飲料

各社のレモン関連飲料

レモンを使用した飲料が続々と発売されている。もともと人気のある果実だが、昨今の生活者の糖離れもあり、甘くないイメージや健康感があるほか、レモンを使ったメニューを提供する飲食店やカフェの増加や、レモンサワー人気などで話題が豊富なため、改めて注目された格好だ。

サントリー食品インターナショナルは、「サントリー天然水」ブランドから、無糖のレモン飲料を2品展開する。新製品の「サントリー天然水 Clearレモン」(540mlPET/131円、以下税別、3月24日発売)は、無糖ですっきりした軽やかな味わい。通常よりも低い温度で殺菌処理を行うことで、有機レモンのみずみずしい味わいを実現した。もう1品は、「サントリー天然水 スパークリングレモン」(500mlPET/100円、3月10日リニューアル発売)だ。朝摘み有機レモン果汁を使用し、「Clearレモン」同様に低い温度で殺菌処理を行い、“搾りたてのようなおいしさ”を目指して開発したという。

「伸長する『レモン』に着目」(サントリー食品インターナショナル資料)

「伸長する『レモン』に着目」(サントリー食品インターナショナル資料)

2月25日に「サントリー天然水ブランド」の戦略発表会を行った同社ブランド開発事業部の五十嵐享子部長は、レモンに注力する背景について、「昨今、レモンに関係する商品が続々と発売されており、特に、飲料や酒類で大きく市場が伸長している。果実の中でも甘くなさそうというイメージが強いレモンは、(生活者の)避糖化の流れの受け皿として、フレーバーとして伸長している。揚げ物などの食との組み合わせも良く、おいしさを際立たせる素材として非常に重宝されている状況だ」と語る。
 
レモン事業を経営の柱のひとつに置いているポッカサッポロフード&ビバレッジも、ドリンク、フード、スイーツなどでレモンがトレンドになっており、レモンサワーの人気も後押しもあって、市場は拡大傾向にあるとする。2月21日に行ったレモン事業戦略発表会では、レモン事業の昨年実績が前年比8%増の約250億円となり、うち「ポッカレモン100」と、飲料の「キレートレモン」ブランドは、過去最高出荷量を更新したことを発表した。
 
今春の飲料の新製品では、レモン2個分の果汁の入った「キレートレモン ダブルレモン」(500mlPET/140円、3月30日発売)と、機能性表示食品で疲労感軽減を表示する「キレートレモン クエン酸2700」(155ml瓶/130円、3月9日発売)を投入。担当者は、「飲んだ瞬間リフレッシュでき、前向きな気分になれる“瞬間レモン体感飲料”として、前向きに生きる女性を応援します」とする。
 
さらに、同社は「LEMON MADE オリジナルレモネード」(500mlPET/140円)を2月24日からパッケージを変更して通年販売にした。イタリア産レモン果汁を使用し、レモンペースト(果皮と果肉)の入った非炭酸の飲料で、昨年展開したところ、トレンド、おいしさ、社会貢献を背景に若者を中心に人気が高まった。売上の一部を小児がん治療の支援金にあてる取り組みも注目されている製品だ。
 
アサヒ飲料は、「三ツ矢」ブランドから「『三ツ矢』ピンクレモネード」(450mlPET/124円)を2月18日から発売している。レモンを皮ごとすり潰してつくった果汁で仕上げたレモネードにピンクグレープフルーツを加えた炭酸飲料。昨年発売した「三ツ矢レモネード」は、発売後5か月で年間の目標販売数量100万箱を達成しており、今回は、レモネードにピンクグレープフルーツ果汁を加え、甘さ控えめですっきりごくごく飲める味わいにしたという。
 
すっぱさでのリフレッシュ感や、レモンサワー人気の話題性を背景に、注目されているレモン。酒類や清涼飲料での製品展開は本格化しており、今後、スイーツなど他の分野にも広がりそうだ。

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February 26, 2020 at 01:27PM
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