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Friday, February 7, 2020

高血圧、患者の7割が未認識 健康寿命を延ばす治療とは - asahi.com

医の手帳・高血圧(1)

 高血圧は、脳卒中・心筋梗塞(こうそく)・心不全などの脳心血管病の最大の原因です。国内の患者数は約4300万人と推定されますが、その約7割は高血圧と認識しておらず、診断されても未治療だったり、血圧の管理が不良だったりすると指摘されています。

 近年、健康寿命への関心が高まっていますが、健康的な生活ができる期間を延ばすために、血圧管理は最も重要と言えるでしょう。高血圧は、病院の診察室での血圧が140/90mmHg以上で診断されますが、測定する環境によって値は大きく変動します。測定条件がより一定となる家庭での血圧も毎日測定し、平均で135/85mmHg以上を示す場合は高血圧と確定診断されます。

 日本高血圧学会は、昨年4月に高血圧治療ガイドラインを5年ぶりに改訂しました。新しいガイドラインでは、「正常血圧」を診察室血圧で120/80mmHg未満と定義し、それよりも高い場合を高血圧の予備軍として「正常高値血圧」や「高値血圧」として分類し、生活習慣を早期に見直すことが必要だとしています。

 高血圧治療の目標は、脳心血管病の発症や進展を予防することです。目標値は、75歳未満の方で診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧で125/75mmHg未満です。75歳以上の高齢者では血圧低下に伴う症状に注意が必要で、基本的な目標は140/90mmHg未満(家庭血圧135/85mmHg未満)ですが、高リスクである糖尿病や慢性腎臓病(たんぱく尿陽性)では、75歳未満と同じ目標値となります。

 日本人の高血圧の特徴として、食塩摂取量の多さや、肥満やメタボリック症候群の増加が指摘されています。新しいガイドラインでは、患者さんと医療者の適切なコミュニケーションで、高血圧と合併症のリスク、治療計画、薬剤の副作用などの情報を共有することが重要だと強調されています。(新潟大学大学院医歯学総合研究科 腎研究センター 後藤眞准教授〈腎・膠原病内科学〉)

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