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Friday, October 22, 2021

「このままではジリ貧になる」町工場2代目が楽天、アマゾンで売り出した起死回生の"ある商品" コロナ禍が生んだ"段ボール革命" - PRESIDENT Online

兵庫県尼崎市の段ボール製造会社、カワグチマック工業(川口徹社長)がオフィスや店舗向けの独自商品を次々と生み出している。そのきっかけは、スウェーデン製のエコで頑丈な段ボールとの出会いだった。ジャーナリストの安井孝之さんが取材した――。

川口徹カワグチマック工業社長。段ボール製整理棚の前で

筆者撮影

川口徹カワグチマック工業社長。段ボール製整理棚の前で

「価格は10分の1」段ボール製のリモートオフィス

コロナ禍で一気に増えたリモート会議。オフィスや自宅で取引先との商談をリモート会議でしようとすると、周囲に声が漏れない会議室や小さなワークブースが必要だ。オフィス内にワークブースを設置する会社も増えているが、大手事務機器メーカーのスチール製のワークブースは50万~100万円と高く、設置費用もかかるという。

カワグチマック工業が昨年12月から楽天とアマゾンで発売し、今夏から大手ディスカウントストアの一部の店舗でも売り始めた段ボール製のワークブースは7万~10万円。大手メーカーの同じような商品の10分の1程度の価格だ。吸音効果がある段ボールでつくっているから音漏れも少なく、手軽なワークブースとして注目されているのだ。

段ボール製のワークブースボックス

筆者撮影

段ボール製のワークブースボックス

この段ボール製のワークブースは、13日から15日に東京ビックサイトで開かれた「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2021第10回LIFE×DESIGN」で「LIFE×DESIGNアワードベストリノベーション賞」を受賞した。

コロナ禍で段ボール需要は増えたが…

カワグチマック工業は1969年に創業した従業員100人余りの段ボール箱の製造、販売会社。機械メーカーや食品メーカーなどから受注し、それぞれの商品に合わせてオーダーメイドで段ボール箱をつくってきた。同社の強みは発注者の細かい要望に1ミリ単位で対応できるきめ細かなサービスである。

コロナ禍で物流量は増えており、段ボール箱の製造、販売は微増となっている。だが商品の梱包材は常に安さを求められる商材だ。付加価値の高い新商品を創り出さなければ事業はじり貧になっていく。

また発注先の判断次第で取引が途絶えることもある。実際、ある大手メーカーから受託していた段ボールの製造から商品の梱包までの一貫作業が、突然打ち切られたこともあった。そのため他社に負けない独自商品の開発が必要だった。

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